Ellen Foley - Spirit of St.Louis



エレン・フォーリーという女性アーティストをご存じだろうか?
経歴をざっと書いておくと今ココで登場する理由を納得してもらえるんじゃないかな、っていうことなんだが(笑)。最初はミート・ローフの例の「地獄のロックライダー」で向こうを張り合う女性歌手として登場して、その線では当然ジム・スタインマンとも絡んでいて、っつうかそっちが先なのかもしれないけど、彼のソロ作品「Bad for Good」やバンド作品「Original Sin - Pandra's Box」でも当然歌手として参加してるし、ミートローフの「地獄のロックライダー2」でも参加してる。その間なんと15年くらいに渡ってそういったことがあるんだよね。
で、その間が重要で、歌手としての部分で云えばミートローフとの仕事の次にはなんとイアン・ハンターの名作「You're Never Alone With a Schizophrenic」に参加、ついでにかどうか知らないけど、ミック・ロンソンとイアン・ハンターのプロデュースによる彼女のファーストソロアルバム「Night Out」が同時期にリリースされているわけだ。う~む、何か凄いぞ。で、その後のセッションっつうとブルー・オイスター・カルトなワケで、一体何事?って思うんだけどさ。で、その後、そう、ザ・クラッシュとの出会い…これはヨーロッパでの出会いらしいけど、そのおかげでミック・ジョーンズと恋仲になり、クラッシュのアルバム「サンディニスタ!」でも実は参加しているし、彼女のセカンドアルバム「悲しみシアター」はクラッシュファミリー全員参加のクラッシュ作品みたいなもんだ。
ホントはこいつが書きたいワケよ。凄くほっとするアルバムで、アメリカ人らしさが全然出てこないのは当然で、凄くマルチな才能を出しているミック・ジョーンズの裏名仕事。アルバムのクレジットには「Produced by My Boyfriend」って書いてあるしさ(笑)。ジャケ写はクラッシュの「ロンドン・コーリング」を撮ったペニー・スミスを配しているんだよね。素晴らしい♪ ソフトになったクラッシュサウンドってこんなに聴きやすいし面白いモノなのかと思う。
で、彼女はその後もちろんミックと別れるワケだが、どうしたかと云うと…、何とハリウッド女優になってしまったのだ。しかも有名な作品ばかり。「カクテル」「トッツィー」「危険な情事」などなど…。その合間には「フットルース」のサントラに収録されて大ヒットとなったボニー・タイラーの「

実はアメリカンレディーの素晴らしい成功者なのだが、その実あまり表立って知られていないという彼女の真髄がミートローフとクラッシュあたりにあると云うのは面白い。
しかしこの「悲しみシアター」はホントに色々な曲が詰め込まれていて飽きない…。歌的にはそんなに上手いとか熱唱するというタイプではないんだけど、何かこう迫ってくるものがあるからかな。技術的なトコはもちろんクリアしてるけどさ。だからだろうな…、あと多分性格が男勝りなんだと思う。だから好きなんだよ、多分(笑)。
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