2016-03-27

Kiss - Kissology 1 1974-1977

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　キッスの「ヤング・ミュージック・ショウ」を見てどんだけの人がロックの虜になったことか…、自分の周辺だけでもやっぱりこのライブ映像のインパクトを語る人間が多数いるのだから、全国規模になったら凄かったんだろうなと。1977年4月の武道館公演をNHKが放送、しかもあのキッスのあのメイクバリバリのあのステージングそのままをNHKで放送しちゃったんだもんね、そりゃ絶大なインパクトだったろうよ。今でも語り継がれる程のライブ番組で、昔はアングラもののビデオで見るくらいしか出来なくて、もその頃はまだビデオデッキだって家庭に普及してなかったから録画出来てるヤツなんていないし。テレビで再放送ってもそうそうないし、やたらと語られていたライブだったワケよ。今じゃYouTubeで簡単に見られるんだけど、これがオフィシャルでリリースされていたってのは最近知った。

　2006年にリリースされていた「Kissology 1 1974-1977」ってDVDセットにテレビ未放送曲も含めてしっかりと出てた。そうか、あれが高画質映像でオフィシャルで見れるとはなぁ…と感慨深い部分もあるが、それよりも見ていて圧巻だったのは、やっぱりロックなんだよ、とっても。激しくて白熱しててロックスターで正に宇宙からやってきたロックスターに相応しいルックスだし、何よりも躍動感が凄い。こちらはヤバさとは無縁のとことんまでエンターティンメントに徹したステージングの素晴らしさがこれでもかとばかりにギミックも含めて楽しめる。とにかく出てくる音の濃さがハンパない。こんなんだっけ？もっとショウマンシップ的な音かと思ってたけど、迫力のある仕上がりでキッスってバンドの面白さを見事に伝え切っている。当時もそのままだったんだろうから、ようやく映像レベルでもその見せ方が出来たってことかもね。

　キッスに限らずだけどロックはライブが楽しい。ナマの熱いプレイを聴けて楽しめて音楽的にはアレンジが違うとかライブ用に仕掛けがあるとか、そういうのもあるけど、素直に曲をプレイするだけってのとはちょっと違ってやっぱりライブだ。だからライブがダメなバンドは違う路線ってのもあるが、本質的にロックから離れていく。でも、思い切りライブやってるとロックがより一層ロックになってくし、そこから熱いものがバンドとして生まれてくる、そういうのが好きだから。スタジオ盤だけで知ったかぶってもライブでどんだけ熱くなれるか、が重要。このキッスのライブも正にロックのライブ。