P.P.Arnold - The First Lady Of Immediate

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P.P.Arnold - The First Lady Of Immediate (1968)
ファースト・レディ・オブ・イミディエイト+3(K2HD/紙ジャケット仕様)

 The NiceともSmall Facesともストーンズともロッドとも皆が皆絶賛して可愛がっていたという元々Ike & Tina Turnerのバックコーラスをしていた経歴からかの有名なアンドリュー・オールダムにも見出されてあれよあれよとソロシンガーへと格上げされてイミディエイトという新進レーベルから出されてアルバム制作にまで至ったというラッキーガール、今じゃロジャー・ウォーターズのバックコーラスもしているという現役な方。アルバムをまともに聴いたことなかったんでちょうど良い機会だなってことで登場です。

 P.P. Arnoldの最初のアルバムは1968年にリリースされた「 The First Lady Of Immediate」。もっともシングルで幾つかヒットを出していたのでアルバムリリースが1968年ってだけですがね、まぁ、昔の日本のアイドルと同じくシングルで売ってからのアルバムデビューなんだよ。んで、P.P. Arnoldもまたアイドルだったワケで、それにしてもこのアルバムもThe NiceとSmall Facesがバックを務めていて、更には楽曲提供もしているという事で、60年代ロック好きからしたらお宝な作品とも言えるアルバムになっちゃってて、そこへP.P. Arnoldの素晴らしい歌声が聴けるというのもありがたい。まぁ、音楽的に好みかどうかってのはあるけどさ、冷静に聴いてみると何だろうなぁ…歌はもちろんR&Bとゴスペル的なソウルフルな若い女性が歌っているというだけなんだけどバックはロックバンドがやってるっての知ってるもんだから、やけにロックっぽいサウンドに聴こえてきて、普通にR&Bのアイドルじゃない。そこが多分売りだったんだろうな。ロックバンドがバックに付いたゴスペルシンガーアイドル…。なんか良くわからんけど面白いぞ、的なね。

 P.P.Arnoldが本気でソウルフルに歌ったらそりゃ普通に凄いだけだろう、と。そこをバックがロックバンドなもんだから普通にソウルフルにならないと言うか、それでもソウルフルなのが好きな連中がバックをやってたりして成り切りたいと言うか、そのヘンのチグハグ感が面白い。かなり斬新で新しいことに取り組んだ結果の一つであろうと今なら思える。皆のアイドルだったんだな…。






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フレ
Posted byフレ

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