Jimmy Page & The Black Crowes - Live at the Greek

昔から、多分今でも言うんだろうけど3大ギタリストって言葉があってさ、Beck, Page, Claptonってんだけど皆Yardbirds出身で云々、ってヤツ。皆ブルースに根ざしたギタリストってことも知られているけど、もちろんキャリア初期の話だから純粋にブルースってのをやってるのはクラプトン位なもので、ベックはもう完全に突出したサウンドに進んでるのと、ブルースってよりもR&R大好きって方に根っこがあるから純粋にブルースアルバムなんてないし、ジミー・ペイジにしてもその後Zeppelinなワケだからブルースってんじゃないし、ソロになってから「Outrider」でかなりブルースに接近したアルバムがある位かな、他にはやっぱりそういうセッションもあまりないし進化して音を創っていく人なんだよな。
そんなこともありつつの三大ギタリストだもんな、ここでジミー・ペイジ取り上げないとな、って思って、はて、何がある?と。あぁ、これ、まだ書いてないんだ…ってのがJimmy Page&The Black Crowesの「Live at the Greek」ってライブアルバム。1999年にどういう経緯からかアメリカのThe Black Crowesってバンドがジミー・ペイジを従えてZeppelinの曲ばかりを演奏するっつうライブツアーをやるってんで話題になって、アングラもので見たり聴いたりしてたんだけど、かなり良くってさ、これなら結構満足できる人多いだろうよ、ってくらいの出来映えで、しばらくしたらそのライブアルバムが当時はCD-Rでリリースされたのがオリジナル。その後プレスCDでちゃんとリリースされたけど、果たしてどんだけ?ってな疑問符はありつつも、バリバリに円熟期に入っているThe Black Crowesのメンツと、思い切り脂の乗りまくってるジミー・ペイジ、見た目的な差も著しいんだが、それでもしっかりと仕事をやり遂げた両雄は見事なものだ。
そして驚くべきはThe Black Crowesの演奏力と特にボーカルのクリスのプラントに成り切りぶりか。そんなに似ているスタイルじゃないんだけど、多分ブルースに根ざした歌い方と歌というもののアプローチが同じだったんだろうな、ハスキーながらも味のある歌声で、しっかりZeppelin大好きぶりを発揮、ドラマーにしてもかなりボンゾ的な叩き方で、重さは申し分ないし、それでいてテクニック面もしっかりしてるという充実さ、こんなにしっかりした地力を持ったバンドだったのかと驚かされたが、その上でバックギタリスト…っても二人とも器用なセンスを持つ二人だけど、その二人を従えてのジミー・ペイジはある種弾きやすかっただろう。少々ミスったところですべてのフォローが入るワケだし、しっかりとジミー・ペイジってのをアピールして楽しそうに弾いている。
このちょっと前にPage & Plantもやってて、フィーバーしてたんだけどさ、こっちのが勢いとかパワフルさとかあって良いかもなぁ…、ペイジとこの組み合わせって来日公演あったんだっけ?来なかったんだっけ?確か来日公演決まってたけど来れなくなってキャンセルだったとかそんなんだった気がする。当時は何となくよく知らないバンドだしなぁ、それで一緒にやっててもしょうがないけど取り敢えずチケット買うかって感じで買った気がするが…。その後このCD出た時も聴いたけど、ふ~ん、いいね、くらいだった記憶が。多分当時はそれなりにZeppelinの音に飢えてなかったからだろうから、どうしても比較しちゃったんだろうな。今聴き直してて、かなり良いよ、これ、って気づいて映像まで含めて見直してるトコロ(笑)。Zeppelin時代にはあまりライブでやらなかった曲が中心になってるのも聞き所だし、そういうのをジミー・ペイジも喜んで弾いてるってのもまた頼もしい。うん、なかなか楽しめるライブ盤です。
- 関連記事
-
- Jimmy Page - Studio Works 1964-1968
- Jimmy Page & The Black Crowes - Live at the Greek
- Led Zeppelin - Presence [Delux Edition]