Eric Clapton - Slowhand at 70 Live at the Royal Albert Hall

2 Comments
Eric Clapton - Slowhand at 70 Live at the Royal Albert Hall
スローハンド・アット・70 - エリック・クラプトン・ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール【初回生産限定盤DVD+2CD/BONUS DVD】

 色々なやり方でリスナーを付けておくってのがあるなぁ…とここ最近様々なライブ映像を見ていて思う。若手はもちろん自分たちのやれることを精一杯出してファンを作るんだけど、中堅になってくると先輩後輩を使いながら自分でコントロールしてリスナーを飽きさせないような。そして大御所はもう大半がレトロものでファンを満足させる。んでもベックみたいに革新的な事に取り組むことで古いファンも新しいファンも取り入れてしまうってのもある。結局はリスナーがどういうのを好むかによるんだろうけど、ヒット曲だけを楽しむなんてのもあるだろうし、今あのヒトはまだ革新的に音楽的に進んでるんだ、っていう刺激を味わうのもあるだろう。どれがどうってんじゃなし、どれもプロのお仕事だからね、あとは聴く側は勝手な好みだけです。

 自分的には超保守派の筆頭格でもあるEric Claptonなのであまりここのトコロは聴いてないんだけど、こないだJoe Bonamassaんトコで出てきたんで、そっか…ってのもあって2015年の70歳記念のロイヤル・アルバート・ホールでのライブ映像「Slowhand at 70 Live at the Royal Albert Hall」なんてのを見てみた。70歳って…レミーと同じくらいなんだなぁ…とシミジミ。それはさておき、超安定的なお客様ご満悦なクラプトンショウそのもので、ギターのプレイも堂に入ったものだからホント、観客としては予想通りに楽しめる。曲調も色々と進化変化させてるし女性コーラス陣を加えてのゴージャススタイルだから印象も異なるから飽きないよ。ギターも同じフレーズ弾くワケじゃないから毎回アプローチの違いは楽しめるし、あれ?結構型に嵌まったなんて思ってたけど全然ハマってないじゃないかってことに気づいた。なんでそう思ってたんだろ?まぁ、基本的にポップシンガーみたいになっちゃってるからだろう。

 んとねぇ、白熱したギターが聴けないからだと思う。70歳のライブで白熱したギターを期待するな、って話だけどB.B.Kingだってセッション時に控えめに弾いてあの迫力と白熱ぶりだから、そういう境地でいてほしかった。でも、もちろん時代もスタイルも違うからこういうのも有りで、そりゃ凄い事だし、やっぱり好みの問題かな。そんな事を思いながら見ていたけど、やっぱりギターは良いよ。昔に比べたら随分アレレ?になっちゃった感はあったけど…。








関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 2

There are no comments yet.
Worst and Best  

本当に価値のある音楽的・ギター的な革新を続けてきたのはクラプトンですよ。
ベックファンは必死に批判するけど、最高の音を出すための必要な基礎的なテクニックの高さ、
ギターソロの作曲能力は次元が違う。

クラプトンはギターソロ全体を作曲してるのに、ベックも含めた
他のギタリストは未だに60年代から続く数秒のフレーズ合戦を卒業できないのが悲しい。
まさに木と森くらい違う。

他の楽器や歌手の声でもそうだけど、音楽家はいかに良いメロディを生み出すかがすべてで、
新しい音色や弾き方の開発に走るのは作曲能力が無いから。

それこそ、このライブのシェリフのソロは
最初から最後までフレーズをつなげていき、ソロ全体が一つの物語になってるし、
メロディに深みをがあるのは、各フレーズを支える基本的なテクニックがずば抜けているから。
本当に白熱したギターというのは、こういうことだと感服しますね。

2016/07/24 (Sun) 17:18 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>Worst and Bestさん

人それぞれですね。

2016/07/24 (Sun) 22:19 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply