Ted Nugent - Double Live Gonzo!



アメリカンワイルドロッカーとして思い描く人って実はそうそういない。ワイルドなフリしてるけど、ってのはいくつも思い付くけど(笑)。特に70年代っていう混沌とした時代に地でそれをやってて成功した人ってホントに数少ないんじゃないかなぁ、と。いや、メジャーになるとね。元々はステッペンウルフなんかが代表格になるんだろうけど、そこから先って思い付かないね。で、その中でも飛びきりワイルドだったからこそある種アメリカの雄みたいなイメージ=アメリカ人って野蛮~って思ってしまうほどの人と云えばテッド・ニュージェント。
単独では未だに日本でライブをやったことがない人なんだよね。90年代にダム・ヤンキースの一員として来日公演はやったみたいだけど、やっぱソロで豪快なライブを見せてもらいたい人の一人。そんなワケで、未だ見ぬ英雄、そしてアメリカ国内では絶大なカリスマ性を誇っていると云われるゴンゾーの傑作と云えば、やはり「Double Live Gonzo!」なんじゃないかな。
大体がギブソンのセミアコを持ってバリバリに歪ませてハードロックやっちゃうあたりからスケール外れてるし、しかもそれを持った姿が全然セミアコ持っているように見えないっつうガタイのでかさがワイルドだよな。ちなみにレスポールとかっつうのはミディアムスケールって云われているようにちょっとガタイの小さい人向け、手の小さい人向けにできているワケで、それでもギターがでかく見える人がいるんだけど、この人がレスポールとか持ったらホントに象さんギターを持った日本人みたいに見えてしまうんじゃないだろうか?それくらい違和感のないスケール。
で、ライブ盤だが…、ワイルドそのもの(笑)。多分走り回ってギター弾いてるんだろうなぁって感じだけど、ライブのエネルギーがしっかり収録されているのでその空気感は面白い。まぁ、逆に言えばスタジオ盤はどれもこれも同系統の作品なのでどれを聴いてもテッド・ニュージェントっていう人がよくわかってしまうんだけど、そういう意味では「Cat Scratch Fever」なんかが好きかな。何がベストヒットなのかよくわからないけど、ベスト盤「グレイト・ゴンゾ ベスト・オブ・テッド・ニュージェント」も出ていて、今から聞く人はライブ盤かベスト盤が良いと思う。すっきりとした気分になりたかったら是非お試しあれって感じ(笑)。
しかし日本のiTunes Storeはアンボイ・デュークスはあるけどテッドはないんだなぁ…。


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