Curved Air - Airborne

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Curved Air - Airborne (1976)
Airborne

 こないだ何気なくテレビをつけてたらメタルのPVが流れてて何だこりゃ?って思ってしばらくしたら伊藤政則氏が出てきて、番組名知らないけどこの番組まだやってたのか、それに今でもまだこういうのを普通に流してるのか、と軽く驚いた。情報入手には良いんだろうけど、ちらっと聴いてて、こんなん今更誰が聴くんだ?ってくらいのが流れててね、やっぱ終わってるよなぁ、とか勝手に考えてたけど、それでも刺激を受ける人は受けるんだろうか。毎週見てますって人もいるだろうし、それはPVそのものじゃなくて伊藤政則氏のお話を聴きたいって事だろうね。う〜ん、テレビって何なんだろ?って気になってしまった(笑)。

 1976年、我らがアイドル、ソーニャ・クリスティーナ姫を従えたCurved Airの苦肉の作品「Airborne」。前作「Midnight Wire」から路線がおかしくなり、今作「Airborne」では最早ちょっとバイオリンの入った女流ポップスバンドみたいな感じまで軽くなってきた、素晴らしい力作に仕上がっている。この頃ってさ、ベースにトニー・リーブス、ドラムはスチュワート・コープランドってことでほかもBrand X陣営だったりと割と強者揃いのメンバーで、もちろんバイオリンはダリル・ウェイだし、このちょっと後に出てくることになるエイジアなんかと同じような事をここでやってたんだよね。メンツは強力で、テクニカル面も打ち出してるけどしっかりポップ市場に受け入れられる楽曲作り、みたいな。ソーニャの歌はもう、そりゃ全身舐め回されるかのような声だし、男性陣全員メロメロだろうし、そこでスチュワート・コープランドが持ってったってのはやっぱり納得できん、って話とか…(笑)。

 ルネッサンスもどんどんポップ化してったけどCurved Airの方が品が良いしセンスも良いポップかな。昔の音を求めるとちょいと悩ましいけど明らかにこれはこれで突然出てきていたら注目されるべきバンドとアルバムだっただろう。Kate Bushの一歩手前とも言えるか、そんな感触が漂う意外と秀作力作な「Airborne」。裏ジャケの微笑ましさが何とも…。






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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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風呂井戸  
文句なく良かったです

CURVED AIR これも懐かしいです。
当時ヴァイオリンがこんなにロックに入り込むことに不思議でした(デヴィッド・クロスのヴァイオリンもスリリングでよかったですが)。そうそう「Phantasmagoria」なんか好きでしたね。キーボードも活きていたし、クリスティーナのヴォーカルも情感があった。
 やつぱり当時はロックは”花”があったなぁ~~~>と、年寄りはすぐ回顧で恥ずかしいやら、始末が悪いやら。

2016/02/04 (Thu) 22:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>風呂井戸さん

Phantasmagoria」は良いですねぇ〜、そうそう、ロックに「華」があったんですよ、ホント。
そういうのがね、やっぱり惹かれると言うか…はい、同じくです(笑)。

2016/02/07 (Sun) 21:04 | EDIT | REPLY |   
中島   
最高傑作!

完成度高いですよ!良い曲、書いてますね!

2019/02/15 (Fri) 21:00 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>中島さん

昔はこの辺評価低かったんだけど、実はそんな事ないっすよね。

2019/02/17 (Sun) 19:42 | EDIT | REPLY |   

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