Druid - Fruid

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Druid - Fruid (1976)
幻覚の世界へ <Progressive Rock1300  (SHM-CD)>

 マイナンバーねぇ…、アメリカ映画でよく出てくる社会保障番号ってのと同じなんだろうし、そういう管理が普通だとも思えるけどそれによって困る人達が多いんだろうかね。それくらいしてちょいと厄介な方々を制御するってのは良いと思うのだが、あからさまに管理下に置かれるというのもちょっとイヤな気がするのはある。どうやったって管理下から抜けられないんだから一緒なんだけどさ、何かロック的じゃないじゃない(笑)?そこでもがくあがくのがロック的なんだけどね、まぁ、今更のお話。

 イエスフォロワーとして知られてしまって、しかもファーストアルバム「太陽に向かって」が結構な名盤だったんでその筋ではそれなりに知られているであろうDruidの1976年のセカンド・アルバムにしてラストアルバム「Fruid」。ファーストの美しいジャケットから一新したシンプルなジャケットが災いしただろ、って思うんだがなぁ…、中身は相変わらず質の高い構築美、叙情性のあるシンフォニックな音を出してて、ともすればフュージョンか?くらいに軽やかに流れる楽器群とゴリゴリのベースが個性的だったのだが、出した時代が悪かったか、瞬時に埋もれてしまったアルバムだったようだ。この手の音はよほど突出してなきゃポップシーンじゃ残れないのは当然だけど当時そんなことを考えることもなく出ていたモノだろうし、後の時代になったからこそ楽しめるバンドなのかもしれない。そういう意思で活動してたバンドではないと思うが。

 メロトロンの洪水に綺麗なトーンのギター、爽やかとも言えるボーカルにクリス・スクワイアばりのベース、いや〜、非の打ち所がないくらいに見事に出来上がった音ですよ、ホント。キライになる要素はまるで見当たらない。ただ、無くても人生大丈夫だなというくらいのモノでもあるところがアルバム2枚で終わってしまった所以なのだろうが、アナログ盤はなかなか見当たらなかったなぁ、昔。見つけても白い所が汚れてたりね、んで割と見つけにくかったんで、結局CD時代になってから聴いた。ファーストは逆にプレミア付きすぎてたし、気になったバンドだったのを思い出した。今聴いてもきちんと作られてて、捨て曲もあるけど根本的には好きな部類の音なんだな、これが。







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フレ
Posted byフレ

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