David Bowie - Blackstar
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David Bowie - Blackstar (2016)

実は割と多趣味だ。性格的にそれぞれの趣味の領域にかなり入り込んでいくんで、それなりに時間がかかるし得ていきたい知識も多く必要になるし、その分情報漁りも欠かせなくなる。かと言ってそれに時間を掛けてると他のことする時間が無くなるから適度に、という感覚が必要になる。気が向いたらアレをコレをって出来りゃいいんだけど、夜しかできないことや日中しか出来ないこと、半日がかり一日がかり、もしかしたら数日がかりで取り組むなどなど、複数の趣味が組み合わせられれば良いんだけどね、なかなかそうもいかなくて結局別立てだから時間かかるわ…。
残念ながらつい先日亡くなってしまったDavid Bowieの新作「Blackstar」。当初は前作の「The Next Day」と同様にリリース直前まで情報解禁しないで突然のびっくりニュースでいきなりアルバム発売&PVリリースを狙ってたみたいだけど、流石に今回は数カ月前にバレちゃったらしくて、その戦略は出来なくなったってことで普通にリリース日が広報されてのリリースでそういう意味でボウイらしい驚きも無くて残念だ。もちろんアルバムの質には何の影響もない、単なるインパクトの問題なので、後世になればどうでも良いお話ではある…。
その「Blackstar」、3年ぶりくらいなので結構楽しみにしてたんだよね。いや、してるし、楽しいんで過去形でもなけりゃアルバムが悪いんでもない、楽しみにしてて、聞いた瞬間から結構「??」て感じに始まっただけで。アルバムタイトル曲「Blackstar」は何といきなり10分以上の気合の入った作品…ってかコレ、リズム…え?何だ?ドラムとサックス…、んで、この展開?どんな展開?え?ヘン…、みたいな印象を持った現代ジャズフィーリングサウンドのボウイ流ポップとも言うべきか、過去に聞いたことのない類のサウンドで不思議な幕開け。それに気を取られているとそのまま次が始まる。これはまだ普通に近い感覚はあるけど、やっぱり妙。何だろ?こういう音って今あるのかな?独特の音楽という気はしないけど、ただ、使い方はボウイらしい。ん〜、これは聴き甲斐のあるアルバムだぞ…7曲しかないくせにこの深さですか…と楽しくなってくる。「Reality」に入っていそうな、というか同じようなメロディと歌の展開があったりするのはボウイのご愛嬌か、十八番のメロディなんかな。更に進んで最早ロックという枠組みはとうに超えているんだけど、なんだろなぁ…こういうシンプルなドラムな音にかぶせる歌…、あぁ、そっか、ギターが目立つとかベースが目立つとかそういうロックらしさがまるで無いんだ。ビートが効いてるとかもなくって70年代中後半のボウイの世界に近いインダストリアルな感覚、そこに人間味のあるものを少々入れて歌が縫って走っていくみたいな感じ。かなり心地良くなってきたぞ(笑)。
ジャズの味わいがふんだんに盛り込まれているクセにヨーロッパ的な無機質感が入り込んでくるという不思議な味わいの古いけど新しい感覚の音世界。相変わらずのセンスの良さをこういうところで出して来てくれる。ここ何作かは割と普通に近い音だったんで、こういう刺激的且つ大人ならではのゆったり感によるノスタルジックさ加減、ホント不思議だ。サックスのクローズアップが心落ち着かせるのか…、それでも感傷的な楽曲は一曲くらいなもので、新たなジャンルへの接近なのか開発なのか…、新境地です、自分にとっては。どれもこれも新しいことはないけど古いものの組み合わせでこの新鮮さはさすが。
R.I.P David

実は割と多趣味だ。性格的にそれぞれの趣味の領域にかなり入り込んでいくんで、それなりに時間がかかるし得ていきたい知識も多く必要になるし、その分情報漁りも欠かせなくなる。かと言ってそれに時間を掛けてると他のことする時間が無くなるから適度に、という感覚が必要になる。気が向いたらアレをコレをって出来りゃいいんだけど、夜しかできないことや日中しか出来ないこと、半日がかり一日がかり、もしかしたら数日がかりで取り組むなどなど、複数の趣味が組み合わせられれば良いんだけどね、なかなかそうもいかなくて結局別立てだから時間かかるわ…。
残念ながらつい先日亡くなってしまったDavid Bowieの新作「Blackstar」。当初は前作の「The Next Day」と同様にリリース直前まで情報解禁しないで突然のびっくりニュースでいきなりアルバム発売&PVリリースを狙ってたみたいだけど、流石に今回は数カ月前にバレちゃったらしくて、その戦略は出来なくなったってことで普通にリリース日が広報されてのリリースでそういう意味でボウイらしい驚きも無くて残念だ。もちろんアルバムの質には何の影響もない、単なるインパクトの問題なので、後世になればどうでも良いお話ではある…。
その「Blackstar」、3年ぶりくらいなので結構楽しみにしてたんだよね。いや、してるし、楽しいんで過去形でもなけりゃアルバムが悪いんでもない、楽しみにしてて、聞いた瞬間から結構「??」て感じに始まっただけで。アルバムタイトル曲「Blackstar」は何といきなり10分以上の気合の入った作品…ってかコレ、リズム…え?何だ?ドラムとサックス…、んで、この展開?どんな展開?え?ヘン…、みたいな印象を持った現代ジャズフィーリングサウンドのボウイ流ポップとも言うべきか、過去に聞いたことのない類のサウンドで不思議な幕開け。それに気を取られているとそのまま次が始まる。これはまだ普通に近い感覚はあるけど、やっぱり妙。何だろ?こういう音って今あるのかな?独特の音楽という気はしないけど、ただ、使い方はボウイらしい。ん〜、これは聴き甲斐のあるアルバムだぞ…7曲しかないくせにこの深さですか…と楽しくなってくる。「Reality」に入っていそうな、というか同じようなメロディと歌の展開があったりするのはボウイのご愛嬌か、十八番のメロディなんかな。更に進んで最早ロックという枠組みはとうに超えているんだけど、なんだろなぁ…こういうシンプルなドラムな音にかぶせる歌…、あぁ、そっか、ギターが目立つとかベースが目立つとかそういうロックらしさがまるで無いんだ。ビートが効いてるとかもなくって70年代中後半のボウイの世界に近いインダストリアルな感覚、そこに人間味のあるものを少々入れて歌が縫って走っていくみたいな感じ。かなり心地良くなってきたぞ(笑)。
ジャズの味わいがふんだんに盛り込まれているクセにヨーロッパ的な無機質感が入り込んでくるという不思議な味わいの古いけど新しい感覚の音世界。相変わらずのセンスの良さをこういうところで出して来てくれる。ここ何作かは割と普通に近い音だったんで、こういう刺激的且つ大人ならではのゆったり感によるノスタルジックさ加減、ホント不思議だ。サックスのクローズアップが心落ち着かせるのか…、それでも感傷的な楽曲は一曲くらいなもので、新たなジャンルへの接近なのか開発なのか…、新境地です、自分にとっては。どれもこれも新しいことはないけど古いものの組み合わせでこの新鮮さはさすが。
R.I.P David
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