P.F.M - Live in Japan 2002

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P.F.M - Live in Japan (2002)
Live in Japan

 ロックは面白い。演奏する側が気を抜くと何故か聴いてる側も判ってしまうし、それはロックに限らず何事もそういうモノなんだろうから気を抜かずに真剣にやるってのが普通なのだが、実際いつもいつもってワケにもいかないのもあるだろう。ライブってのはもっとそれが顕著に出てしまうもので、やる側は日常茶飯事、聴く側は一大イベントというギャップがあるので、その期待感に応えるために気を抜けない、抜いてもそれはプロレベルの満足度を与えるってのが当然になるのだな。それを超えた所に行くと名演や絶賛の嵐というワケだ。往年のバンドの再結成劇で日本にもプログレバンドが数多くひっそりと来日している、そりゃ一般からしたらマイナーな部類だから大騒ぎにはならないけど、その筋からしたら「え〜?」ってなのも多い。その一つが今回のPFMでもある。

 2002年の来日公演をそのまま記録したCD及びDVDの「Live in Japan」。その時自分はどうだったかな…、あ、来るんだ、頑張ってるな〜なんて呑気に思ってたくらいで、まるで食指は動かなかったけど、こうして見て聴いてると生で観れたら良かっただろうな、とは思う。まぁ、基本面倒がりなのでライブじゃなくてもいいや、って思うんだが…。そういう輩のためにきちんとリリースしてくれているのはありがたいね。多分、それなりに気合の入った演奏でリリースしても恥ずかしくない出来映えとテンションがあったからリリースしてくれたんだろうと思うけど、確かにあのPFMってこういう風にやってたのか、と覆われていたヴェールが取り去られて生々しく見えてしまったという所か。レコードだけでしか知らなかった音がこうして見れちゃうんだからね、今更ながらだけど人間が演奏してたんだな、くらいに当たり前の事から驚くようなお話。なんかさぁ、この手のって神秘的すぎてナマナマ感がなかったんだよね、それがこうして見てると確かに一音一音演奏して成り立っているんだ、って…そりゃそうだけどさ。それであの感動かい、凄いな。テクニックは申し分なく、流石に名演か、とまで言われるとそこまでじゃないけど、でもかなりテンション高くプレイしてて、年齢とかルックスとか見てても辛いけど、出て来る音の味わいは楽しめるもん。

 詳しく全部の曲を判ってるワケじゃないけど、見てて、あ、へぇ〜、みたいなのが多くて、初期アルバム曲からが多いからプログレ名盤の曲ばかりでね、それが見れるってのがまた良い。ノスタルジックだけじゃなくて普通に今を生きるバンドと並走させても文句なしのプレイと親しまれている楽曲、ちょいと重さとか荘厳さみたいなのが欠けて一般化、軽さが出てしまっているところはあるけど、しょうがないかな。こんなにフュージョンチックなバンドだっけな、と苦笑してしまったが多分そうなんだろう。だからと言って全然失望することのないライブを味わえた。





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フレ
Posted byフレ

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