Estus - Estus

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Estus - Estus (1973)
Estus1973

 どんだけ時代が便利になってもアナログレコード買ってきてプレーヤーで聴くのが一番簡単で音が良いし、ゆったりと聴けるし気分も良いよ、って人もいる。そうだろな〜って素直に思うもん。PC関係が苦手だし、好きじゃないしネットで情報漁るくらいは出来るし、iPodで聴くのも出来るがデジタル化するのはよく分からなかったり、面倒に感じちゃう。結局レコードたくさんあるし、それを聴くのが一番だってね。本の世界でもやっぱり文庫本をそのまま読むのが一番ラクで、デジタル化のライブラリにするにはそれなりに時間がかかるし、どこまで進むものか。音楽はCDというデジタルライブラリがあったからデータへの移行もまだ進みやすかったけど完全紙媒体からのデジタル移行と権利関係だけしか手に入らない今のデジ本概念は悩ましいだろうね。

 1973年にリリースされたアメリカ産のEstusってバンドの「Estus」。元々Dustってバンドでドラムを叩いていた後にラモーンズに加入することになるマーキー・ラモーンが在籍していたバンドとして知られているのかもしれない…って自分は全然だけど、それくらいしか話題がないというバンドです。1973年のハードロックバンドって事で聴いてたら、まぁ、ハードロックの概念の異なる事この上ないっ、てくらいに同じハードロックという言葉では括れない快活なサウンド。いや、快活ってほど脳天気でもないけど、こないだまでドロドロのブルースハードロック聴いてたからこんだけ爽やかだと快活に聴こえてしまうっていうだけのお話。やってることは結構泥臭いし、簡単にハードロックですと云うモンでもない。やっぱり憂いさや湿っぽさってのは全然ないからなぁ…。

 根本的にAOR風味ってのはアメリカのバンドの根底にあるのかね、キャッチーに聴かせるみたいなのや、音が綺麗に鳴ったり、そういうのはやっぱり商業品としてのレベル感ってのが重要なのだろう。その意味では後世に至るまできちんと聴けるように仕込まれているし、ジャケットにしてもきちんとイメージを打ち出していて、洗練された都市のロックバンド、という印象はそのまま音に表現されている。深みはまるで見当たらないし、どっちかっつうとウェストコースト的な音ながら、そこまでレイドバックしてないし、良い線行ってるかもね、という辺りか。残念ながら自分的琴線にはまるで触れない音ではあったが。

 しかしアマゾンもiTunesもアメリカの会社なのにこういうのって全然無いんだよなぁ。売れなかったものは売れなかったでオシマイなんだろうか。希少価値や歴史的価値など大して気にして無くて、商業主義だからしょうがないのか。

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フレ
Posted byフレ

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