Strapps - Strapps

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Strapps - Strapps (1976)
Strapps

 色々なアルバムジャケットを見るし見てるしそのジャケットにも歴史があったり傾向があったり、もちろんバンドのイメージを決定づけるものもあったりしてジャケットのアートは実に興味深いものだ。写真、それもそのままズバリの加工無しでの写真…、アー写そのままじゃなくてアート的に写された写真って見事なセンスだなと思うアルバムも多々ある。バンドの4人が並んでるだけなのにスゲェカッコ良く見えるものもあればダサいのもあったりするけど、アートワークとしての写真ってのはセンスありきだから、その中でもカッコ良いのや印象的なのってのはある。

 Strappsのファーストアルバム「Strapps」なんてのもその類で、メチャメチャシンプルなアートワークなのにクールでカッコ良い。ミック・ロックの写真だそうで、この人、アチコチで名前聞くけどやっぱりセンス良い人なんだなとつくづく思う。カッコ良い、っていうセンスを知ってる人。コスチュームを着ているであろう女性の脚線美を写しただけのものなのにその色遣いと狙いの描写、訴えかけるかのようなアート、素晴らしい。あ、音?ん〜、形容できない。デカダンな雰囲気を出しているオシャレなサウンドとも言えるし、稚拙なグラムロックとも言える、決してハードロックという古いカテゴリの音ではなく、モダンなサウンドを打ち出した新たな世界観ではあるからどう捉えてよいか分からない人が多かったんじゃないだろうか。何か好きだ、って思えるほどの魅力が出し切れなかったのか、ギャンブル的に出してみたのか、よく分からん。

 ただ、英国ロックファン的にはミック・アンダーウッドの存在は重要だね。もちろんあのQuatermassの、そしてパープルファミリーの、ミック・アンダーウッドだ。そしてプロデュースはロジャー・グローバー。結構なメンツが揃った作品だが、どうにも…、悪くないってのがまたタチ悪くてねぇ…、聴けちゃうモンだからそのアクの弱さがちょいと目立ってしまう。でも、リアルタイムな人達は割と痺れた部分多いんじゃないだろうか?結構人気あったような気がするもん。日本でだけ、とは言えども。聴いてみたかったけどなかなか聴く気にはならなかったバンド、聴いてもなぁと思う反面そのクールさはカッコ良いなんてイメージだけはあったバンド、Strapps。やっぱり永遠のアイテムにはならない、か。





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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
これとセカンドは 名作

凄いです。サウンドも歌の世界も インパクト有りました。紅蜥蜴は、影響受けてるでしょうね。パクったみたいな曲も有って。3作目で失速したのが 残念でした。

2015/11/13 (Fri) 20:23 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

やっぱりリアルタイムじゃないとわからない部分あるんだろうなぁ…。

2015/11/18 (Wed) 22:15 | EDIT | REPLY |   

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