Winterhawk - Revival
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Winterhawk - Revival (1982)

ストラトの音ってのはこういうのには相応しいんだなとつくづく思うが、もっとハードになってくるとやっぱりダメだろうって思っちゃう境界線がある。音的には嫌いじゃないけど、一線を超えると苦手な音になっちゃうという自分にはどういうわけかハードルのあるギターの音色、不思議なもんだ。昔はそれだけで聴けなかったのも多かったが、今はまぁ、別に聴けないってんでもなく気に入らんなという程度で聴いてる。その辺レスポールの美しさはやはり何時の時代でも変わらないという贔屓な耳の持ち主です。
Winterhawk1982年リリースの自主制作での一枚目のアルバム「Revival」。シカゴのイリノイのバンドが何故かカナダのレーベルからこの自主制作アルバムをリリースしてサヨナラ状態、2004年に突如新作をリリースして驚かしたというものだが、一方では1978年の未発表ライブ集も発掘リリースされているのでバンドのキャリアはかなり長いことになる。商業路線に乗った事はまるで見当たらないので果たしてプロと言えたのかどうか。ジャケットからしてもう自主制作だろうなという雰囲気がプンプン漂うワケでしてね、裏ジャケのバンドの中心人物ジョーダン・マカラス氏のギター弾いてる写真なんてもうダサくてダサくて誰がこれで買うかね?ってくらいのダサさ。イリノイの田舎者のイモ臭い兄ちゃんがストラト弾いてるんだなくらいにしか見えなくてね、売るという要素はひとつも見当たらないという見事な自主制作ぶり。
ところがだ、このイモ臭さとダサさに反して冒頭から出て来る音は驚くばかりのメロディアス・ハードなギタープレイとドラマティックな展開を聴かせるという信じられない楽曲センス。自主制作の音の粗さが勿体無いばかりで、きちんとコンプレッサーで音を調節してバランスもしっかり作っていけばかなりのメジャー路線になる作品にもなったのに、このガレージ的自主制作サウンドが…、でも、これが多分生々しくて良いのだろう。その分楽曲とギターのセンスで勝負みたいになってて、所々くだらない曲もあるのが残念で、アルバムトータル性がもうちょい練られれば、とも思うけど素晴らしい曲が素晴らしいからそれだけで楽しめるじゃないか。粗野なギタープレイもあるけど、メロディアスなギタープレイもきちんと聴かせてくれて、基本的にはメロウなラインが好きなんだろうし、どの曲でもちょっと長いよね?くらいのギターソロを曲によっては二本重ねて聴かせてくれたりしてツインギター的にも聴こえるし、ドラマティックに引き倒してくれているのもあるし、何とも見事なアルバム。ストラトの音が冴え渡るのと無理だろってのと両方ある所が自分の境界線とこのギターサウンドとの境目が重なっているのが面白いな。
しかし歌はどうにかならんかね?ってくらいにはゲディ・リーよりもちょっと人間臭いし、好みが分かれるハイトーンな歌声で、ジャマと言えばジャマだが、味があるので良いんじゃないかと。それにしても泣きのギタープレイを弾かせた時のハマり具合は見事で、それだけで生きていけるだろってくらいに昇天して弾いているのはよく分かる。アルバム冒頭と最後できっちりと素晴らしきギタープレイと楽曲で締めてくれているので、中間にあるどうでも良いナンバーを帳消しにしてくれて、最後は心地良くメロディアスハードロックの波を味わいながら終焉を迎えられるのは良い。名盤と言い切れないけど、ここまでやりきれるのは自主制作だからというメジャーには出せない味わいがリスナー心を擽る傑作。

ストラトの音ってのはこういうのには相応しいんだなとつくづく思うが、もっとハードになってくるとやっぱりダメだろうって思っちゃう境界線がある。音的には嫌いじゃないけど、一線を超えると苦手な音になっちゃうという自分にはどういうわけかハードルのあるギターの音色、不思議なもんだ。昔はそれだけで聴けなかったのも多かったが、今はまぁ、別に聴けないってんでもなく気に入らんなという程度で聴いてる。その辺レスポールの美しさはやはり何時の時代でも変わらないという贔屓な耳の持ち主です。
Winterhawk1982年リリースの自主制作での一枚目のアルバム「Revival」。シカゴのイリノイのバンドが何故かカナダのレーベルからこの自主制作アルバムをリリースしてサヨナラ状態、2004年に突如新作をリリースして驚かしたというものだが、一方では1978年の未発表ライブ集も発掘リリースされているのでバンドのキャリアはかなり長いことになる。商業路線に乗った事はまるで見当たらないので果たしてプロと言えたのかどうか。ジャケットからしてもう自主制作だろうなという雰囲気がプンプン漂うワケでしてね、裏ジャケのバンドの中心人物ジョーダン・マカラス氏のギター弾いてる写真なんてもうダサくてダサくて誰がこれで買うかね?ってくらいのダサさ。イリノイの田舎者のイモ臭い兄ちゃんがストラト弾いてるんだなくらいにしか見えなくてね、売るという要素はひとつも見当たらないという見事な自主制作ぶり。
ところがだ、このイモ臭さとダサさに反して冒頭から出て来る音は驚くばかりのメロディアス・ハードなギタープレイとドラマティックな展開を聴かせるという信じられない楽曲センス。自主制作の音の粗さが勿体無いばかりで、きちんとコンプレッサーで音を調節してバランスもしっかり作っていけばかなりのメジャー路線になる作品にもなったのに、このガレージ的自主制作サウンドが…、でも、これが多分生々しくて良いのだろう。その分楽曲とギターのセンスで勝負みたいになってて、所々くだらない曲もあるのが残念で、アルバムトータル性がもうちょい練られれば、とも思うけど素晴らしい曲が素晴らしいからそれだけで楽しめるじゃないか。粗野なギタープレイもあるけど、メロディアスなギタープレイもきちんと聴かせてくれて、基本的にはメロウなラインが好きなんだろうし、どの曲でもちょっと長いよね?くらいのギターソロを曲によっては二本重ねて聴かせてくれたりしてツインギター的にも聴こえるし、ドラマティックに引き倒してくれているのもあるし、何とも見事なアルバム。ストラトの音が冴え渡るのと無理だろってのと両方ある所が自分の境界線とこのギターサウンドとの境目が重なっているのが面白いな。
しかし歌はどうにかならんかね?ってくらいにはゲディ・リーよりもちょっと人間臭いし、好みが分かれるハイトーンな歌声で、ジャマと言えばジャマだが、味があるので良いんじゃないかと。それにしても泣きのギタープレイを弾かせた時のハマり具合は見事で、それだけで生きていけるだろってくらいに昇天して弾いているのはよく分かる。アルバム冒頭と最後できっちりと素晴らしきギタープレイと楽曲で締めてくれているので、中間にあるどうでも良いナンバーを帳消しにしてくれて、最後は心地良くメロディアスハードロックの波を味わいながら終焉を迎えられるのは良い。名盤と言い切れないけど、ここまでやりきれるのは自主制作だからというメジャーには出せない味わいがリスナー心を擽る傑作。
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