Buffalo - Dead Forever

古いのはもういい!と思いつつもどんどんと逆行して古いモノの深い部分に進んでってる気がする…、のは好みだからしょうがないんだろうなぁとつくづく思う。別にこんなの探し出して聴いてなくたって良いのに。新しくて手軽に聴けるリメイクみないなバンドもあるだろうし、もっと斬新な事してるヤツらもたくさんいるだろうに…。ただね、明らかにこの辺と違うのは本気でロックしてる連中だけがこの時代にロックしてた、って点だ。今はそこまでじゃなくてもバンドやれちゃったりするからロックという定義から進んでて、ロックな音楽をする、みたいになってる風潮も多い気がしててね。じゃ、ロックって何?ってのはさ、説明しきれないので聴く人達やる人達が感じるままで良いんじゃないの。
んで、1972年にオーストラリアから出てきたBuffaloなるバンドのアルバム「Dead Forever」。説得力ある事実として、このBuffaloってバンドのこのアルバムはジャケット見てわかるようにヴァーティゴからのリリースなワケだ。つまりそれだけで70年代ロック好きからしたら免罪符が付いているワケで、絶対に損しないという安心感がある。だからジャケ買いでもレーベル買いでも良いけど、聴くという意思が高まるのだな。んで、実際に聴いてみると、本気で損しないアルバムだったってことがわかる。うん、やっぱね、スゲェヘヴィーでヘンで重くてサイケで、好き勝手で絶対に売れないだろうって音で、それでもロック好きには響く。ギター好きには特に響く歪んだギターとブルースルーツではあるが、荒々しい音でのプレイ、全体的な雰囲気で言えば多分Black Sabbathが近いのかもしれないけど、あそこまでオドロオドロな感じではなくてもっとイモくさいと言うか、徹しきれてなくて雰囲気だけは出てるという辺り。
まぁ、2曲くらいカバーが入ってて、その内の一つがFreeの「I’m A Mover」っつう大胆な選曲で、この頃だからまだフリーって現役だったし、フリー側は聴いたことあったのかどうか知らないが、どう思ったんだろ?自分的には見事にBuffaloってバンドの雰囲気とアレンジに仕上がっててまるでフリーの香りを感じさせないくらいに自分流にしているように聴こえるし、これはこれである種最高峰のカバーなんじゃないかと。その辺りからするとBuffaloってバンドの実力の程が分かるだろうし、もうちょっと聴いてみたい、って思うんだな。あとは名曲名演がどこまであるかってことになるが、その壁が難しいか…。いいじゃないか、こんだけ熱くてヘヴィでブルージーに演奏していればさ。聴いてる方も熱気入ってくるだろ。
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