Pearl Jam - Ten

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Pearl Jam - Ten (1991)
Ten

 ここ最近では時代の中の革命児によるシーンの変革というのが行われているのかいないのかよくわからない…、ロックというカテゴリに於いてはさほどの変革が起きているようには思えないのだが、シーンが多様化したことで変革が起きていても狭いカテゴリの中での話になってしまっているのだろうか。一時代にひとつづつくらいは革命的なのが出てきて話題になったものだが、どうなんだろな。メタル界ならBabymetal、EDMじゃスクリレックスあたり?ロックシーンだとなんだろな…、わからん。

 1990年代になり時が来たとばかりに1991年に後にグランジロックと呼ばれる連中のアルバムが続々とリリースされて、日本じゃNirvanaが大ヒットしてロックシーンを変えた。一方ではPearl Jamも同じような旋風を巻き起こしたと言われているが日本じゃ全然そういうの感じなかったからよくわからん。当時も多少は耳にしたんだがまるで興味なくてさ、ダメだね、そのヘン。そもそも汚い格好ってのがかっこ悪くて自分の好きな部類じゃなかったもん。そんな好き嫌いはあったけど時代が変わって来れば聴けるようになるんでね、聴いてたんだけどやっぱりそこまでのインパクトを放つバンドだったんだろうか?ってのは思う。ただ、再結成ドアーズのボーカル、The Whoやロジャー・ウォーターズとの共演など大御所たちとの本家のセッションでボーカルを任されているという事実からして実力はあるし、好きなんだろうなぁってのもあって好意的には見ちゃうよね。んでもPearl Jamってバンドの事はあまりよく知らないという…。

 そんなことでPearl Jamのファーストアルバム「Ten」です。インパクトって意味ではNirvanaに引けを取るのは間違いない、それは当時も今も。ただ、この時代にこういうスタイルのロックがあったかってぇとなかなか見つけにくかったんじゃないかな。アングラまで含めてちょっと毛色が変わってる感じだからさ。ただ、こっちはルーツが見えちゃって退廃的なムードと陰鬱なハードロックの合体、それ自体が当時はなかったから若者世代にはインパクトあっただろうな。脳天気なアメリカ人だって陰鬱な奴は多いんだよ、みたいなのが表立って言えたっつう感じで、日本で言えばオタの支持を得たみたいな所だろう。自分で聴いてても暗いな〜、ハマれるかもな〜って思うんだから多分そうだ、そういう部分が人気の根源だ。全体的にはさほど好みじゃないけど、新たな息吹だったことはわかる。今聴いて名盤かと問われるとそうでもない気がするが。



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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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sinz  
Ten

アメリカではニッチな層に受けたというより完全にメインストリームと化しましたね。
そういう意味ではNirvana以上に影響力があったのかも。
今でもアメリカでは人気が高いんですよね。日本とのギャップが凄いです。他に、こんなに日米で人気の差があるのはMeatloafぐらいでしょうか。
でも結構好きなアルバムです。ギターがガンガンくるロックとは違いますけど。
英語の歌詞がもっと直観的に理解できれば印象も違うのでしょうが。
歌詞が日常的に理解できないと中身が解りにくいバンドかもしれませんね。

2015/11/02 (Mon) 17:05 | EDIT | REPLY |   
akakad  

歌詞がアメリカン的に重要なんだそうです
音だけ聞いてると平均点は高いけど抜けたものがないといった印象です
ニール・ヤング時があったのかMirror Ballってアルバムを共作してます

日本のロックは00年代なら後期のナンバーガールは抑えておくべきですね
次にBUMP OF CHICKENも

10年代は神聖かまってちゃんは一種のスタイルみたいなものをを確立しましたがセールスはいまいちでVelvet Underground的な立ち位置です
プレイヤー側が触発されてそのあとかっこ悪い変なのがたくさん出てきました
売り上げでは断トツでSEKAI NO OWARIですが個人的には実力ともにそこそこの米津玄師を推したいですね

2015/11/02 (Mon) 20:40 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ヴェダー

>sinzさん
ディランなんかもそうかもなぁ。

>akakadさん
歌詞ねぇ…。

2015/11/07 (Sat) 21:21 | EDIT | REPLY |   

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