Paul Kossoff - Koss

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Paul Kossoff - Koss (1977)
Koss

 またしてもロック仲間とあれやこれや…ロリー・ギャラガーのギターの音の話から始まり、ふとポール・コソフの話題へ進み、「そういえばThe Hunterで思い切り音外してるのあったな…」との話で、ボロボロになってた時のコソフなら有り得るけど、それって聴いたの何かのライブアルバム?って話してると死んだ後に出たクロに赤い顔のアップのヤツ…って、あぁ、あれか…と。そんな会話が出来ること自体が多くはないので他人が聞いてたらなんだこいつら?くらいに思うような会話なのかもしれないが、自分たちには普通の世界だ…、うん。んで、思い出したのと最近全然コソフ聞いてないなと思ってじっくりと…。

 1977年にリリースされた変則ベスト盤「Koss」。赤い顔のアップのジャケットで、これはこれで目立つジャケットだから良かったのだろうか。会話の中でうろ覚えでも説明しやすいアルバムジャケットって意味では正解だが、もうちょっとまともなジャケットで出してあげてほしかったと思うのが人情ってモンじゃないだろうか。変則と書いたのは、普通にベスト盤ならフリー時代とBSC時代の作品を集めてちょこっと未発表曲なんかを入れておくモンだろうけど、実はセッション活動が盛んだったポール・コソフらしい変則ベスト盤ってことで、どっちかっつうとベストプレイ盤みたいな感じかな。フリーの曲は3曲だけで、レーベルメイトバンドだったAmazing Blondelにゲスト参加した時の曲が2曲、盟友Jim Capaldiとのセッションから何と未発表テイクでのプレイを発掘リリース。残りはBack Street Crawlerからと更に1975年のクロイドンのライブから6曲収録されてる。この頃だととっても貴重なBSCのライブ音源のリリースだったハズなので、この「Koss」というベスト盤はかなり重宝したアルバムだったんじゃないだろうか。

 Amazing Blondelとのセッションは不思議な英国フォークなバンドにブルースを思い切り入れた泣きまくりのギターが美しいと色々あるが、話題になった「The Hunter」はBSCの1975年のクロイドンでのライブソースだったってことで、なるほどこの時期ならあるだろうな、なんて思いつつも、このライブ盤、割とちょこちょこ聞いてたけどなぁ…と自分の集中力の無さを実感しながら再度じっくり聴いていると、おぉ〜、なるほど、外したってのは音の高さじゃなくて音の入りを間違えてるって事だった。一拍早く入っちゃったのかな、いや、でも、聴いてると自分でもそこから入るわ(笑)。これはドラマーが悪いんじゃね?って思うんだけどなぁ〜。ギター弾きながら「え?」って苦笑いしちゃったんじゃないだろうか。ドラム入っちゃったら変えられないだろうからギターが合わせていったってことでコソフの機転の良さを褒めるべきかも。

 しかしBack Street Crawlerのライブってどれ聴いても覇気がないのがなかなか残念でねぇ、弾いてるしフレーズもそれなりだしバンドも悪くないんだけどやっぱり思い切り具合不足なのかドラッグまみれだったのか、勿体ないなぁといつも思う。今回のライブも有名だし単体でCDも出てるけど、良いライブだから出ているワケじゃなくてソースが残ってたから出てるだけだしね、他に何本か聴いたけどやっぱりどれもこれも覇気はない。ギター一人が覇気ないくらいでバンド全員が覇気ないワケじゃないんだけど、やっぱりフリーの時を聴いちゃってるからかね、それでもコソフのギターは永遠です。





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フレ
Posted byフレ

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akakad  

Jim Capaldiが生きていればなあとつくづく思います
彼さえいればふとした時にTrafficの曲をWinwoodとやってくれるかもと淡い期待ができたんですけどね

2015/10/15 (Thu) 21:20 | EDIT | REPLY |   
デューク中島  
出た時は 価値有ったけど

寄せ集めながら バック ストリート クローラーのライブも入ってて、大概のフリー ファンは 買ったんじゃないですかね。今となっては、後から出た ブルーソウルの方が 内容も 中の写真もいいかもです。確かに バック ストリート クローラーのクロイドン ライブは、魅力薄いですね。

2015/10/15 (Thu) 22:15 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Koss

>akakadさん
Trafficって自分はよ〜わからんっす(笑)。

>デューク中島さん
ブルーソウルは良いですねぇ〜、これはこれで意味のあったアルバムだったしね。

2015/10/17 (Sat) 22:43 | EDIT | REPLY |   
akakad  

>Traffic
Winwoodソロと大体同じプログレ風味のブルー・アイド・ソウルだと思ってます
根っこがソウルなのでちょっと違う感じですよね
Winwoodは手数の多いギタリストや速いテンポを嫌いそのかわり南米やアフリカあたりのタムをふんだんに取り入れますからね
キューバやガーナ出身のタム専門のメンバーがいました
メロディが鍵盤以外弱く(しかもそれすら出しゃばるわけでもない)スローテンポでタムだけは良く鳴る素朴すぎる作風ですからね
分かりやすい刺激はないですが長尺を安心して流せる後期の作品はかなり好きです

2015/10/18 (Sun) 21:02 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

もうね、圧倒的苦手なんですよ(笑)。

2015/10/24 (Sat) 23:25 | EDIT | REPLY |   

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