Heron - Heron
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Heron - Heron (1970)

野外で録音されたレコードってどれくらいあるんだろ?野外ライブを収録したアルバムってのはちょっと意味合いが異なるんで別モノとしたら多分あんまり無いんだろうなぁと思う。どこかの屋敷やお城で録音したアルバムなんてのはあったりするけど、それは残響音や効果を期待してのお話だからありなんだろうね。ところが本気で田園風景広がる野外…野原みたいな所で録音した人ってのは聞いたことがない…、このHeron以外は。
1970年に出てきた英国のフォークバンドのひとつがHeronで、同名アルバム「Heron」をここで取り上げておくけど、見事に最初から聴いて分かるように、本気で野外録音です。もうね、雰囲気も空気も透明感も温度も全部違う。残響音の無さがそう聴こえさせているのかもしれないけど、一方では会場録音音源みたいな粗雑さにも聴こえるかもしれない。音が荒く聴こえるからね。もちろんソースを整えてるのとかはあるだろうけど、ここまで音のムードに影響出るのか、って思うくらいにその差は大きい。開放的で伸びやかに音が鳴ってるのが一発で分かるし、やっている側の気分だって違っただろう。この手のバンドに有りがちな話だけど、曲が良いとかどうのってのよりも浸れるか、ってのが一番の要素で、それこそが英国フォークの深い沼への入り口で、特にこのHeronはHeroin並にヤバい。Zeppelinの「Going To California」あたりの雰囲気好きだ〜って人はこの沼へ入れます。そしてこのHeronは入り口に相応しい…。
基本路線ギター2本と歌二人、オルガンやその他楽器が入るけどもう完全に向こう側に行ける世界でして…、どうしてこういうのが出て来るんだ?ってくらいに美しい。ヤバいわ〜、ホント。こういうの弾けるってのはやっぱそれなりに上手いというかツボを得ているんだろうし、歌だってそういうメロディを踏襲しているワケで、極端に書けばメロウキャンドルの男性版な感触か。この季節に気持ち良い天気の時に自然な川や公園や森あたりでコイツを聴いてるとそのまま溶けてなくなりたくなる気分になります。小鳥もレコードの中でさえずってるし…、ヤバい…、気持ち良すぎる…。

野外で録音されたレコードってどれくらいあるんだろ?野外ライブを収録したアルバムってのはちょっと意味合いが異なるんで別モノとしたら多分あんまり無いんだろうなぁと思う。どこかの屋敷やお城で録音したアルバムなんてのはあったりするけど、それは残響音や効果を期待してのお話だからありなんだろうね。ところが本気で田園風景広がる野外…野原みたいな所で録音した人ってのは聞いたことがない…、このHeron以外は。
1970年に出てきた英国のフォークバンドのひとつがHeronで、同名アルバム「Heron」をここで取り上げておくけど、見事に最初から聴いて分かるように、本気で野外録音です。もうね、雰囲気も空気も透明感も温度も全部違う。残響音の無さがそう聴こえさせているのかもしれないけど、一方では会場録音音源みたいな粗雑さにも聴こえるかもしれない。音が荒く聴こえるからね。もちろんソースを整えてるのとかはあるだろうけど、ここまで音のムードに影響出るのか、って思うくらいにその差は大きい。開放的で伸びやかに音が鳴ってるのが一発で分かるし、やっている側の気分だって違っただろう。この手のバンドに有りがちな話だけど、曲が良いとかどうのってのよりも浸れるか、ってのが一番の要素で、それこそが英国フォークの深い沼への入り口で、特にこのHeronはHeroin並にヤバい。Zeppelinの「Going To California」あたりの雰囲気好きだ〜って人はこの沼へ入れます。そしてこのHeronは入り口に相応しい…。
基本路線ギター2本と歌二人、オルガンやその他楽器が入るけどもう完全に向こう側に行ける世界でして…、どうしてこういうのが出て来るんだ?ってくらいに美しい。ヤバいわ〜、ホント。こういうの弾けるってのはやっぱそれなりに上手いというかツボを得ているんだろうし、歌だってそういうメロディを踏襲しているワケで、極端に書けばメロウキャンドルの男性版な感触か。この季節に気持ち良い天気の時に自然な川や公園や森あたりでコイツを聴いてるとそのまま溶けてなくなりたくなる気分になります。小鳥もレコードの中でさえずってるし…、ヤバい…、気持ち良すぎる…。
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