Richard & Linda Thompson - Shoot Out the Lights

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Richard & Linda Thompson - Shoot Out the Lights (1982)
Shoot Out the Lights

 エレクトリックトラッドフォークの世界って有名なのはZeppelinのサード以降になるのかな、ああいう世界ってのは普通にロック聴いてるだけだと出て来ないから何かよくわかんない、みたいなのが最初にあるんじゃないかな。最初からああいうのが好きだっていう人よりも後から好きになる類の曲ばかりだと思う。当然ながらそれを主として演奏しているミュージシャンもいて、当然ながらそれはZeppelinよりも前に存在している人達ばかりだ。それで遡って聴いているとなるほど面白い、となって深みにハマっていくのだな。

 Richard & Linda Thompson夫妻の1982年リリースの作品「Shoot Out the Lights」。まぁ、とにかくリチャード・トンプソンというギタリストは自分的には深い謎な方で、どうやってこういう音が出て来るのか、どういう経路でこういうフレーズが出て来るのか、またどうしてこういうギタープレイがこういう曲でハメれるのか、ってのがとにかく読めない人のままとにかく面白いギタリストだという印象なんですね。ライブ見てても普通にしか見えないけど出て来る音がなんかヘンで、どういうエフェクトなのか…そういう次元じゃなくてこの人のギタープレイそのものがこういうスタイルなんだろうと…、そんな事を毎回思う人です。だから好きなんだけどしょっちゅう聴かないというか…曲が好きとかじゃなくてギターが好きなだけだからだろうね、曲を覚えるとか何回も聞きたいというのじゃないからどのアルバムが云々もあまり気にしてないと言うか…そういう意味では全然ファン失格ですね。

 そしてこの「Shoot Out the Lights」ってアルバム、巷では結構な名盤扱いで、さすがに良い作品だな〜1982年って時代にこういうアルバム作ってリリース出来たってこと自体凄いと思うけど、しかも名盤だから素晴らしい。昔ながらの相変わらずの自分の音をそのままやってるだけという時代錯誤な作品だが、リスナーからすればこれほど安心できた作品もなかっただろう。歌にコーラスにギターにおっとりとした曲調…どこを斬ってもいつ聴いても見事なアルバム、もちろん全体はエレクトリックトラッドの世界なのでガツンというのではないけど、このまったり感とエッジの立ったギター、やっぱりギターに耳が行ってしまうんだなぁ…。





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フレ
Posted byフレ

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おっさん  

たしかに謎な方ですね。
ハンク・マーヴィンの影響も感じるけど、
テクニック的にはカントリー系ともちょっと違う。
フェアポートの後釜のジェリー・ドナヒューは、
カントリーのひとでしたが。

2015/10/01 (Thu) 08:22 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>おっさん

そうなんですよねぇ、かなりヘンで個性的。
一音聴くと、あ、ってわかるくらい。

2015/10/04 (Sun) 21:07 | EDIT | REPLY |   

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