Judy Dyble - Gathering the Threads

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Judy Dyble - Gathering the Threads (2015)
Gathering the Threads

 秋といえば食欲の秋、実際美味いものがたくさん出てきててついつい食べ過ぎてしまうのだが、もう若くはないんだからそんなに食べるなよと思いつつも…ね。不思議なことに70年代のアーティスト達は年齢もあるのか、80〜90年代にはあまり活動していなかったように見える人が多い。00年代になっていくとちょっと動きが出てきて今じゃ70年代のがロックシーンを占めているとも言えるほどの活動量の多さだ。女性アーティストに当てはめればそれは子育て中とも言えるのだろうが野郎達はどうしてたんだ?地道に活動してました…って話なのだろうけど、単なるリスナー側で見てるとよくわからん。

 60〜70年代初頭にかけて幾つものフォークバンドを渡り歩いたジュディ・ダイブルのキャリア50年総括作品集みたいな「Gathering the Threads」ってのがリリースされていたので、ちょいと興味を持って聴いていた。秋だしねぇ、フォークは良いですよ。ちなみにここでいうフォークは全て英国のトラッドフォークの事で、日本のフォークという意味合いとはちょいと異なりますので、なんでここであのフォークが出て来る?って思わないでください(笑)。ロックってブルースに行き着くことが知られているけど、英国ロック聴いてるとそれよりも簡単にフォークに行き着くんだよ。だからやっぱり聴いておかないとロックの真髄は分からないんじゃないかという事もあって聴いてたけど、心地良いから今じゃ普通に好きで聴いてる。

 んで、ジュディ・ダイブルの3枚組CD「Gathering the Threads」では見事にキャリア総括で古い音から新しい音までまとめて聴けるのは良いわ。2006年にフリップ達を迎えて再録音された「I Talk To The Wind」って知らなかったから新鮮に響いたしさ、そもそもフェアポートからトレイダー・ホーン、GG&Fと彼氏が変わるとバンドも変わるという遍歴で、男を見る目があるというか何と言うか…、とてもロックらしい女性だったんだという事に気づくワケです。歌声が凄く良いとか上手いという印象ではなくてもっと尖った突き放すような歌声なのでキツイんだけど、それも性格とリンクしているのだろうか、などなど、作品そのものはベスト盤+一部で未発表曲なんかも入ってるけど、そこまで詳しくないからまとめて聴けるお得な作品集として聴いている。作風が個性的というのでもないからやはり歌声の変貌が聴いていけるというところかな。





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フレ
Posted byフレ

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