Gary Clark Jr. - The Story of Sonny Boy Slim

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Gary Clark Jr. - The Story of Sonny Boy Slim (2015)
The Story of Sonny Boy Slim

 いつの間にか夏が過ぎて秋になってる…それを感じるのはやっぱり食べ物(笑)、いや、そうじゃなくて、日々の気候なんだが、やっぱり食べ物も美味い季節だよなぁ、昔から食欲の秋とはよく言ったもんだ。確かに秋になると食べたくものも多いし、それよりも夏の間って暑くてやっぱり食欲落ちてるし、食べるものも決まってくるし、冷たい系ので美味いのよりも熱くて美味いもんの方が大いに決まってるし、そういうのもあって食欲の秋って言うんだろうね。実際こういう味がいいねぇ〜てのをよく食べてるもん。

 Gary Clark Jr.って米国のブルースメン…になるんだろうと思うが、ブルースメンのセカンドスタジオアルバム「The Story of Sonny Boy Slim」。まぁ、ブルースメンっても、型にはまった単なるブルース野郎ってんじゃない。そうじゃないからダメだとか認めないなんてのもあるのかもしれないけどブルースってのを完全に自分の血肉にした結果更に進めたサウンドを自分なりに作り上げている新世代のブルースサウンドとして捉えてもらえれば良いんじゃないかな。個人的にはこういうアプローチは好きだ。昔はもっと拘ってたから認めねぇな、これは、って思っただろうけど、今はアリだろ、って思える。年の功ってよりも音楽というものへの理解の結果そう思える。ブルースメンならブルースギターを弾いて魂の歌を歌ってるだけで良いだろ、ってのも確かなんだが、Gary Clark Jr.のようにそれもあるけど、他の音楽とどんどんと融合させてその中でブルースを出していければいいんじゃないかというサウンドが今回のアルバムだ。

 伝統的なR&Bから近年の黒い音まで、更に民族土着系の空気をも持ち込んで自分の個性的なギターを活かして作り上げている…が故にバラバラ感はあるけど、アルバムってまとまってなきゃいけない事もないし、こういうバラバラさは飽きにくいんじゃないか?今誰のアルバム聴いてるんだっけ?ラジオだっけ?くらいに幅広く楽しめる土着的サウンド。調べてないけど多分ソニー・ボーイ・スリムって人物の物語になっているみたいだからコンセプトアルバムという域にあるのかもしれん。この人良い声してるよね。ギターは幾つだお前?って枯れ具合だけど声は艷やかで聴かせるモンが多い。才能ある人なんだな。そんな快作を心地良く楽しんだ一日でした。





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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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sinz  
Gary

前作も恰好良かったですが、今回もいいですね。
型にはまってないところが、かえって本物のブルースを感じます。
しかし、アメリカは層が厚いですね。

2015/10/02 (Fri) 17:43 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>sinzさん

まだまだ進化系ブルースも期待できますよ、多分。

2015/10/04 (Sun) 21:09 | EDIT | REPLY |   

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