Renaissance - Academy of New York 1974

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Renaissance - Academy of New York 1974
アカデミー・オブ・ミュージック1974 (ACADEMY OF MUSIC 1974) (直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

 突然に自分の好きなミュージシャンなんかに出会えて会話する機会があったとしたらどうだろう?話すかね?話さないかね?若い頃だったらもちろん色々と話したいとか訊きたいとかあっただろうけど、今のネット時代になるとそのミュージシャンがある程度自分自身を発信していたりして、結局音楽じゃなくて人間的に好きか嫌いか、よく分からないとかあまり関わりたくないなってのが見えちゃう事も多くて自分なんかはもうほとんど関わりたくないと思ってるくらいだ(笑)。いや、皆が皆悪い人とかヘンな人ってんじゃなくってね、やっぱり夢は夢のままでいてもらう方がいいし、音楽とライブという世界だけの対象にしている方がピュアに楽しめて良いと言う理由です。

 Renaissanceの発掘ライブアルバムシリーズ、1974年のニューヨークでのオーケストラを従えたライブアルバム「Academy of New York 1974」ってのがちょいと前にリリースされている。古くからFMラジオ放送音源ってことで割と知られていたらしい音源のオフィシャル化。発掘ライブが出されるのは嬉しい限りなのでどんどん出してくれっていうのはあるのだが、出す側からしたら美味しい商売だよね。出せばそれなりに売れるし、小遣い稼ぎになるだろうしさ。まぁ、そういう需要のある産業になったんだよ、ロックってのは。何でこんなにヒネた所から入るのかってぇとやっぱね、アニー・ハスラムって人に依るとこが大きくて…、歌声はもう素晴らしく、正にルネッサンスの顔だし、英国クリスタルボイスの筆頭だし、やってる音楽も当たり前にクラシックとの融合を果たしているしドラマティックで壮大で美しく、唯一ギターが弱いな〜ってのは、今回もだけど、Wishbone Ashのアンディ・パウエルをゲストに迎えてカバーしちゃってるし、オーケストラの融合も見事に果たしてしまっているし、ライブそのものはもちろん全盛期のバンドのライブなんだからまったく非の打ち所がないという素晴らしいライブの出来映え。特に後半なんて鳥肌モノな演奏で、正に夢の世界に旅立たせてくれる見事な飛翔感を味わえるショウだ。

 なので、音楽とかライブってのは大好きなんだけど、アニー・ハスラムの絵が自分はまずダメ。ここ最近の作品は全てアニー・ハスラムの絵がジャケットになってるから見る度にげんなりしてしまうくらいにダメ。ヘンな絵とか様々見てるからあまり好き嫌いってのはそこまで出て来ないんだけど、この人の絵はなぜかダメ。それだけ傑出した個性なのかもしれないけど、万人向けのアルバムジャケットとしてはどうなのかな…、絵画展やるんでこういうのバンバン出すのは良いけどさ、商業向けなんだからちょっとクセありすぎるんじゃね?って思ったり。更に何かのインタビュー記事読んでて、この人の思想が自分的にはダメで、知らなきゃ良かったな〜、人柄とか考え方なんて…ってつくづく思ってしまったもん。それでやっぱり心の何処かでRenaissanceの作品を前ほどよく手に取って聞くって機会が減った。まぁ、彼女に限らず他にも似たようなことを思って聴かなくなった人は何人もあるんだが…、よりによってRenaissanceだなんてね。ま、作品はやっぱり感動できるから素晴らしいです、このライブもホント盛り上がってくし大成功なライブのひとつだったんだろう。



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フレ
Posted byフレ

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