Ten - Isla De Muerta

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Ten - Isla De Muerta (2015)
Isla De Muerta

 ロックのアルバムジャケットってのはやっぱりカッコ良さがないと魅力に欠けるし、ミステリアスであったり叙情性をソソるものだったりすると更に楽しめる。奇抜性や美しさ、ヘン感みたいなのも英国ロックでは顕著なのでその辺もソソられる一因ではある。美しきアートワークとアニメ的なジャケットってのは結構紙一重的な所があるけど、やっぱりアニメ的なのは好まない。中身の音の話じゃなくてアートワークとしてのお話だけどね。ところが今の日本含めて世界中ではアニメ的なものってのはもう普通に氾濫しているからそういうこだわりもおかしな話になっちゃって、もっとカッコ良いもの、美しいアートって出来るんじゃない?なんて思う。メンバーの写真だけよりはマシって考えかもしれないけどさ。やっぱり中身の音をイメージさせる重要なファクターがアートワークだと思うし。

 …ってことをつくづく思ったTenの作品「Isla De Muerta」。こないだリリースされたばかりの二部作の二枚目ってことらしいけど、前作聴いてないんでよく分かんない。ただ、どっちもジャケット見るとファンタジー世界のお話っぽくてこっちでは海賊的なもののようだ。そんな想像と中身の音は全然違うのかもしれないし歌詞ですら関係あるかどうか分からん。ちなみにこのジャケットで手に取って買うか?って言われたら絶対それはないな。知ったバンドだから聴いてるワケで、CDという媒体が欲しいと思うものでもないのでDLです、こういうのは。むしろジャケットをあまり見なくて良い方が助かる。ところがですね、アルバムの中の音ときたら相変わらずな英国・アイリッシュ旋律がたっぷりと盛り込まれたメロディのしっかりしたハードロック、そして説得力のあるボーカルの歌声とギターの旋律で20年選手の新作としちゃ飽きることもなく聴き応えのあるアルバムに仕上がっているのは頼もしい。

 冒頭からアイリッシュなメロディーとムードがたっぷりで違いをはっきりと打ち出してくるから惹き込まれていっちゃって、もちろん流れで聞くんだけどアルバム通してってなるとそんなにアイリッシュ的なのを打ち出しているってんでもない。もっとオールドスタイルなハードロックに準じた作品でかっちりと創り込まれている音。起伏に飛んだメロディとはっきりした歌声にギタープレイと分かりやすい。何度も聞くかってんじゃないけど、聴いて安心するサウンドではある。このバンド、もうちょっと追求しても良いかな〜とは思うもののどっかで飽きちゃってね…。





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フレ
Posted byフレ

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akakad  

マイク・ストーンが関わった3rdまではチェックしてそのあとこれ試聴しました
やってることは今も昔もそんなに変わらないという印象です

2015/09/22 (Tue) 12:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>akakadさん

ちょっと前に知ったんですよねぇ。

2015/09/23 (Wed) 23:01 | EDIT | REPLY |   

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