This Heat - Deceit

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This Heat - Deceit (1981)
Deceit

 カンタベリーシーンの浮遊感ってのは今でもあるのかな?もう全然追いかけてないからあまり耳にすることもないんだが、あるとしてもかなり変化した形なんだろう、きっと。今度ちょっと探してみようかな。それとは別にまるで違う形態に進化しているもののカンタベリーシーンからの登場という出自だけが語られることの多い、チャールズ・ヘイワードとニール・マーレイ、いや、どっちもそんな風に語られる事の方が少ないのだろう。既に別世界で名を成しているから、そっちの方が知られているだろうからここでわざわざそんな取り上げ方ってのもしなくてもいいんだけど、流れ上行きがかり上…ね。

 チャールズ・ヘイワードが参加した多分漠然とずっとこういう音世界への情景はあったんだろうと思われる完成形…のひとつとして思えるThis Heatのセカンド・アルバム「Deceit」。1981年リリースだからほんの数年しか続かなかった衝撃的なパンクの流れを超えてポストパンクムーブメントへと一気に移行してしまってからの作品、そもそもQuiet Sunの時にもこういう破壊感と言うか硬質感はあったから、その辺でモヤモヤと思いはあったんだろう。それが具現化したのが衝撃的なファーストアルバム「This Heat」になる。そしてセカンド・アルバム「Deceit」はさすがにちょっとはコマーシャル的な方向もあったのか、やや聴きやすくなっている気がする…のは歌が適度にあるから、か。それでも全然ポップじゃないのだが(笑)。

 この頃の英国の裏シーンって退廃的で破滅的なのが幾つも出てきてて、その中ではしっかりと存在感を放っていたバンドだろうと思われるし、そのサウンドも斬新でシーンから注目を浴びていたハズ。PILが提唱していたメタルミュージック的な側面と破壊性、パンク的なアプローチの中に見える知性、着実に自分達が「創っている」感あっただろうなぁと思えるチャレンジ的な試み。カンタベリー出身のチャールズ・ヘイワードがやりたかったサウンドだからカンタベリーシーンの音というのにはまるで当てはまらないけど、そんなきっかけからこういうアプローチに興味を持つ人もいるのかな。自分的には実験精神性は好きだけど音楽として普段聞くか、って言われるとそうでもない音世界かな。



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フレ
Posted byフレ

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みさご  

初めてコメントさせて頂きます、ここ最近のカンタベリー系の流れ大変楽しく読ませて頂きました。
近頃出てきたカンタベリーを感じさせるバンドとしてKnifeworldというのがありますよ。というのもリーダーが末期のGongでギターを弾いてたりしたんですが……
リズム隊がロック的には優等生過ぎたりまだ未完成な感じはあるものの、ファゴットなんかも編成に含まれていて独特の捻くれた音を鳴らしています。引っかかりましたら是非!
http://www.youtube.com/watch?v=LDEuWOshTq4

2015/09/12 (Sat) 11:32 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>みさごさん

ご紹介ありがとうございます。
聴いてみましたけど、結構コケティッシュな感じでカンタベリーってよりもRIO系な感じですね。
もちょっと漁ってみます。

2015/09/20 (Sun) 09:29 | EDIT | REPLY |   

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