Gilgamesh - Another Fine Tune You've Got Me Into

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Gilgamesh - Another Fine Tune You've Got Me Into (1978)
Another Fine Tune You've Got Me Into

 ジャズにしてもカンタベリーサウンドにしてもだけど、作曲する人ってどういう作り方するんだろうな。結果論としてバンドの演奏を聴いてるからその過程がなかなか見えなくてね。コード旋律とか主メロディーが書かれてる、その間のフリー部分とテーマ的なのは決まってるなんてのは分かるんだけど、実際聴いてるとそんな簡単じゃない曲構成だし演奏だし、それでいてビシッと合う所は合わせてくるし、そこまでじゃないけど雰囲気的に盛り上がる箇所ではメロディ楽器が同じラインを奏でてくるなんてのもある。偶然じゃないんだろうし、旋律もたくさんあるから全部覚えてられないだろうし、一体どういう作りになってどういう演奏になるんだろ?こういう感じのバンド経験はないから分からないんだよなぁ。

 ギルガメッシュの1978年リリースのセカンド・アルバム「Another Fine Tune You've Got Me Into」。アラン・ガウエン主導のバンドで、こっちがメインな印象だけど、数年間バンド解散しててのアルバムリリースなため、ギターのフィル・リーとアラン・ガウエンだけがオリジナルメンバー。他は手近な所での寄せ集めか?ってもベースにはソフツで知られているヒュー・ホッパー、ドラムはトレバー・トムキンスってなトコで何ら問題もないメンツになるのだが、それでもこんだけの演奏出来ちゃうって曲がどこまで仕上がってての話なんだ?って思うんですよ。上昇フレーズなんかも突然同時に出てきたりするし、静と動なんてのは当たり前、全体のムードもきちんとバンドが支配しているし、見事な作品としか言いようもない。アメリカのジャズはまだ分かるんだけどカンタベリーのこの世界は心地良いだけにそんなこと考えることもなくて不思議。心地良いからいいけどさ。

 結構昔からこのジャケットは目立ってて、ウィリアム・バロウズの作品って一発で分かる人はもちろん多いだろうし、だからこそのギルガメッシュ…ギルガメッシュっつうと「ナイト」って付けたくなるのは年の功、割とよく出て来る名前なので初めて調べてみたけど、メソポタミア・シュメール初期王朝時代の伝説的な王の名とある。ネット時代はこういうのがラクだな。辞書に出てない単語とか調べるのはそこまでの欲がないとやらなかったけど、今じゃググレ、だ。そんな事しながらず〜っと聴いてるけど、ホントカンタベリーな音だ。鍵盤とギターなんだろうな。ベースはもちろんのことながら…、あ、全部だ。夜中にじっくり聴いてると心地良いですねぇ〜、真冬の夜中とか最高だろうな、こういうの。ジャケットからは想像できないくらいにフンワカした音が聴けて幸せになります♪



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おっさん  

ギターのフィル・リーてこのバンド以外では記憶がないのだけど、
上品な感じのギターを弾いていて好きです。

2015/09/09 (Wed) 09:04 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>おっさん

ですね。

2015/09/12 (Sat) 10:24 | EDIT | REPLY |   

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