Frank Zappa - Guitar

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Frank Zappa - Guitar (1988)
Guitar

 心なしか近年自分が生きている中で、ふと腹が立つとかザケンなって思ったりするのってそりゃいくつもあるんだけど、概ね公共の場に於けるその人間たちの立ち振舞が多い。口うるさいオヤジになった気もないけど、普通に常識的な範囲を守れない輩が多くてね、それがまた若者とかじゃなくてジジイ連中だったりするんだな。健康志向で定年退職しても身体はそれなりに元気だったりするといろいろな事に手を出すのは分かる、んだけど君たちはその世界では初心者なんだからきちんと初歩からマナーを学び基本的常識的な事を学んでから出てこい。歳取ってたって知らねぇもんは知らねぇんだからそれだけで偉そうにするな、なんてことを思うワケです。それはもうジジイに限らずオヤジ世代なんかもそうだろうけど。若者たちの方は結構きちんとわきまえてるのが多いぞよ。

 奇想天外な究極のミュージシャンとしか書きようもないフランク・ザッパ、未だ彼の作品は多数世に出て来るのだが、多分全てが録音されていたんだろうし、それを素材にしてたんだから当たり前だ。しかし、「Guitar」のようなアルバムをリリースするという発想はなかなか誰でも思いつくものじゃない。1982年の「Shut Up 'n Play Yer Guitar」の続編となる「Guitar」だけど、アチコチのライブでの様々な曲のギターソロパートを切り出して2枚組のCDに入れ込んでしまったというアルバム。歌がないからその分ザッパお得意のオフザケによる英語の訳詞とか気にしなくて良くて、音だけを聴いてれば分かる、と書きたいが、多分分からない(笑)。ただねぇ、この人のギターソロ、ってかギターって凄く生真面目な哲学的な音に聴こえるんだよね。ロックとかジャズとかどっちでも良くって、凄くギターに真摯な弾き方、クソ真面目なギターが聴けるんだよ。音一つ一つに凄く忠実に取り組んでるんだと思う。それが2時間強たっぷり入ってる代物。

 どれが良いとか悪いとかあそこがどうとかって次元は超えてるんだけど、面白いのはやっぱりザッパのギターのトーンってのが統一されているし、ソロが音楽してるからそれぞれ繋がっている…とまでは言わないけど、メロディ的に流れていく、曲が違えどね。そういう雰囲気で聴けるのがユニークだし、そう作るのも苦労したんじゃないかとは思う。いつも聴いてて思うけど、この人はドゥーワップに影響を受けたと言いつつも、ギターについてはどんな背景を持っているのだろうか、と不思議になる。ブルースや黒人系の音はあるのかもしれないし、スケール的なものはもちろん判ってるだろうけど、こういうギターってどっから出て来るんだ?と。それも多分作曲としてのギター、ソロメロディを奏でるギターとして捉えているから普通とは違うのだろう。聴いてて苦にならないギターソロアルバム。







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フレ
Posted byフレ

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