Niacin - Niacin

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Niacin - Niacin (1996)
ビリー・シーン・プロジェクト

 テクニックに自信のあるミュージシャンってのはやっぱりテクニカルな事だけを追求したくなるのだろう。そりゃそのプレイの応酬って緊張感溢れるくらいに楽しめるモノだもんな。特にジャムセッション的に競い合えてぶつけ合えたら楽しくてしょうがないだろうよ。同じレベルで出来るミュージシャンに出会うまでは時間かかるだろうけど、そういうのって何故か類は友を呼ぶって世界で、誰かしら大抵上手い具合に出会ってジャムれてるんじゃないだろうか。もちろんそういうのが上手く出来ない時もあるのだろうけど、世に出て来るものはもちろんそれぞれ噛み合った結果なので聞いている方も楽しめるものだ。

 ベーシストで知られる人って、プログレの世界を入れればもっとたくさん出て来るが、そうだな〜、ってところで思い出したのがビリー・シーン。思い出したっつうか、この人って自分的にはやっぱりD.L.ロスん所のバックにいた時のヴァイとの絡みが凄く印象的で、M.rBigなんてポップバンドだったからほとんど聞いたことないし、それ以外だとあんまり知らないんだよ、どんなプレイしたのか。ただ、ブリブリに弾きまくるってのは知ってたから、さてさて…と。んで調べててナイアシンってのがあったのか。そういえば自分の友人で聴いるヤツがいて、これ凄いぞ、って言ってそのままどこかへ消えてしまったヤツがいたな。そんなこと思い出しながらナイアシンのファースト「Niacin」を。

 ロック界のブリブリベーシストがフュージョン界の鍵盤、ドラマーと組むと云う事でどんなんだろ?って思ってたけど、案外マッチしてて、EL&Pってほどのモンじゃないし、じゃ、どんなん?ってぇと…、割とセオリーに近い曲パターンだけど歌はないし、ジャムセッションを繰り広げている感じでもないし、決められた展開の中でもちろんそれぞれの楽器をフューチャーしたメロデイをきちんと奏でているという普通に近い普通さ。技術を見せびらかすような感じもあるけど、もうちょっとポップシーン寄りかな。フュージョン的と言えばフュージョンだけど、そこはビリー・シーン、やっぱりロックステータスに進んでる。でもね、何か…バチバチ感がなくてインストものを演奏しているバンド、みたいにも聞こえちゃうのはちょいと残念。実際ライブじゃそんな事無いだろうって思いながら立て続けに日本でのライブを見てるが、それぞれが心地良くなるために、ってトコか…。うん、こういうモノだろうね。って全編見ちゃってるんだからやっぱり惹き付けるものがあるんだよ。



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フレ
Posted byフレ

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