West Bruce & Laing - Whatever Turns You On

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West Bruce & Laing - Whatever Turns You On (1974)
Whatever Turns You On

 掘れば掘るだけそれなりに掘った分の強者が登場してくる、それもまた音楽シーンの懐の深さ、しかも自分が知ってる範疇ですらそれなりに出て来るんだから色々な聴き方が出来るものだ。もちろんある程度の目星は立ててからの探しぶりになるんだけどね。ジョン・エントウィッスルが出てきたんで、やっぱジャック・ブルースも何かないかな…ってもソロのはあんまり面白くないし、クリームってももう大抵書き終えてるし、残りは何だろな〜、ってことで、そういえば、と思い出したこのトリオ。

 West Bruce & Laingの1974年のセカンド・アルバム「Whatever Turns You On」。クリームみたいなバンドをやりたい、って要望からスタートしたマウンテンとジャック・ブルースの合体劇、それなりにスーパーバンド的な立ち位置なハズだし、実力者が集まっているバンドなので期待されたんじゃないかなぁ…。ファーストはともかくセカンドにもなればバンドとしてこうだ、ってのも出て来るだろうしと思うが、60年代に生きていた人達だからか、個性をぶつけあうということに重きを置いていたからか、良い曲を作って聴かせよう、ってんじゃなくて、スゲェ演奏のぶつけ合いを聴いてもらって刺激を与えようって思ってるジャック・ブルース。マウンテンでも明らかにワンマン…パッパラルディはいたけど、特別扱いなので、やっぱりマウンテン=レスリー・ウェストなワケで、引っ張ってきた人がジャック・ブルースを引っ張れるか、っつうのがこのトリオの課題。もちろん無理だったからこそバラバラな方向性のままプレイヤーが成り立っているという光景。っても、ジャック・ブルースがひとりではみ出てるんだが、それが半端ないはみ出方なので困りものだった…。

 そんな感じのアルバムがこの「Whatever Turns You On」だ。ベース…スゲェよ。この人の場合はランニングベースってよりもステップベースって感じに引っ掛かりながら進むベースの音で、ラインってよりも点の繋ぎ。後ノリ後ノリでブリブリ邪魔する音で、華麗さなんてまるで無し。音的にはスゲェジャマな音するベースですな。それが個性で特徴的。一方のレスリー・ウェストは華麗なるエモーショナルギターと歌が得意な人なので、これがまたまるで噛み合わなくてねぇ(笑)、プレイヤー的なトコでは全然大丈夫なんだが、アルバムに入れる曲となるといいのかよ、これで、ってくらいにチグハグ…、狙ったんかなぁ…、勿体無い。スーパーバンドってのはなかなか上手くいかないものです。

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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
また 探したい

三枚共 持っていたのですが、兄が棄ててしまって、もう 無いです。ファーストのドクターだって ギターより ベースが メインでした(笑)。セカンドのバックファイアとか 好きだったなあ。ファーストの廉価盤再発レコードと ラスト ライブ盤は たまに 中古屋で見ますけど、セカンドは 見かけないですね。そもそも あまり 売れなかったかも…

2015/08/27 (Thu) 22:26 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

今聴くとまた新鮮かもしれませんよ♪

2015/08/30 (Sun) 21:43 | EDIT | REPLY |   

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