Soft Machine - Six



英国音楽というのは実に奥深いものだと言うことをつくづく感じさせられるバンドのひとつには‥ってか、そういうのばっかりなんだけどさ…。ホント英国って凄いよなぁと思うこと多いんだけど、中でもあまり一般的ではないけどとんでもなく凄いバンドという位置付けで聴いているのがソフトマシーン。アルバム毎にメンバーは違うし内容も結構異なるので実態が掴みにくいバンドのハズで、自分でも最初はなんじゃこりゃ?っていう方が多かったからねぇ。簡単明瞭に言えば初期はサイケ、中期がジャズロック、それからフュージョンバンド。で、今回はその狭間、中期から末期の間にリリースされて究極の美しさを保っているアルバムだ。
ソフト・マシーン「6」
やっぱねぇ、全ソフツのアルバムの中で「6」が一番好き。ちょっと前までは全く聴くことも出来ずに探すのも精一杯のソフツのアルバムでさ、もちろんCDにはなってないしアナログっつっても全然見つからなくて、あるのはいつも「Bundles」とか「Softs」とかでまともな数字アルバムは全然見当たらなかったので探すの苦労したんだよ。だから順番に見つけていけることもなくって見たら買い、みたいな感じだね。で、売れたであろう初期から三枚くらいはまだそれなりだった。が、4枚目から7枚目まではほんとに見つけるの大変だったんだよ。あってもメチャ高いしさ。そんな苦労があって、最後の最後まで手に入らなかったのが6枚目。二枚組だったからレアもんで見つけると相当高くてさ…配給は確かCBSだから決して珍しいもんじゃないはずなのに絶対数の問題なんだろうな…。で、ようやく見つけて買ってターンテーブルに乗せて聴いたさ。
一枚目はライブが収録されているみたいで(いや、当時はそんなこと知らなかったのでちょっと驚いた)、何が一番驚いたかって言うと、最後に歓声が入ってるんだけど、それが凄く大きな会場で大歓声みたいに収録されてるのだよ。この音楽でこんなに絶賛されてしまうのか?ってのが驚いた。まぁ、だからメジャーなバンドなんだろうけど、それでもそんなに…ってくらいだったね(笑)。で、一番好きなのは二枚目のスタジオ録音の方♪ 「Soft Weed Factor」から始まるミニマル的な反復サウンドを繰り返す中で広がっていく心地良い展開がたまらなく良くってさ、うわぁ~、こんなの聴いたことない、っていう衝撃で、静かに一人でハマって聴く音楽なのはもちろんなんだけど、浮遊感っつうのかね、電子ピアノの音色と管楽器の融合に重いベースが絡んでいて…凄いバランスで成り立っている作品だなぁと感動。次のアルバム「7」も同じ路線だけどやっぱ「6」の美しさに圧倒的軍配が上がる。多分「6」でヒュー・ホッパーが脱退してしまったことでちょっと変わったんだろうなぁと。そして新加入のカール・ジェンキンスが最初から主導権を握って新たな展開を進めていったっつうのも微妙なバランスで良かったんだろう。ニュークリアス
しかしこの作品は本当に気持ち良い。今やカール・ジェンキンスはアディエマス
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