John Entwistle - Mad Dog

0 Comments
John Entwistle - Mad Dog (1975)
Mad Dog

 ベースって楽器はかなり好きだ。友人にベーシストが多かったのにも影響を受けているのだろうけど、色々なタイプのベーシストが周辺だけでもいて、それにプロのアレコレを聴いたりするんだからどんだけ幅の広い楽器なんだろっていうのがず〜っとある。自分はギター弾くんで、そりゃベースもある程度はわかるけど、やっぱりベーシストの弾き方ってのはなかなか分からない。弾き方ってか、思考回路かな。歌とか曲と一緒に盛り上がっちゃいけない役割でもあるじゃない?淡々とベースに徹する、みたいなさ。ギターって感情直情的でOKな世界だと思ってる部分あるからベースはそうじゃないってのがね、分からないんです(笑)。

 ロック界のベーシストと言えばもうジャック・ブルースかジョン・エントウィッスルかだろうと。両名ともソロアルバムってのを幾つも出してるけど、それはやっぱりソロアルバムであっても歌モノだったりロックものだったりしてベーシスト冥利に尽きるなんてアルバムは全然見当たらないのだ。その辺がロックベーシストの悲しい性だろうか、やはりポップミュージックの範疇にいないといけないというか…。その辺も4作目くらいになるともう明らかに売れないし、開き直って作ってやるぜ、ってことでジョン・エントウィッスルが1975年にリリースしたアルバムが「Mad Dog」。前はもうちょっと凝ったりヒネたりベーシストしたりしてたけどこの頃はもう普通のR&R、オフザケロック的なのばかりでベースも普通に…普通に弾いたってヘンなんで、そういう路線でのアルバムになってます。多分彼の趣味だろうなぁ…、50年代の音楽的センスをそのままやってるだけで、実際何がしたかったのか?ってのはよくわからん。ただ、自分の曲も世に出したい、もっとベースを歌わせたい、みたいな所だったのだろうか、The Whoではピート・タウンゼントという天才がいたからそこまで自分の作曲家的な所は出せなかったからね。

 そんな作品だけど、この人のアルバムの根底にはどんな音楽をやろうともいつも悲しさが漂っている。寂しさってのかもしれないけど、そういうのがあってね、別に音楽的にはどうでも良いアルバムだし趣味だろって話なんだけど、根底に流れるその暗さってか寂しさを聴くとさ、何か…いいかもな、なんて錯覚しちゃうトコあるんです。もっともっとベーシストセッションなブリブリの作品とかジャムとかあれば良いんだけど、無いんだよねぇ…。The Whoのライブが一番ドライブしてベース弾きまくってるもんなぁ…。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply