Medicine Head - Heavy on the Drum
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Medicine Head - Heavy on the Drum (1971)

まだロックの世界が狭苦しい頃、誰かの友人は誰かの友人でバンド仲間だっていうような狭いサークルの中で人が動いていて、メジャーになったのもいれば売れなかった人もいる。それでも何かの時に誰かと誰かが一緒にアルバムに参加してるとか云うのはかなり多くて、先日のBox of Frogsで言えばそこだけ見ればかなりヘンな関係性なんだけど、歴史を紐解くと至極納得できる人選なんてのがわかってくる。そういうの楽しみ方は今でも多分脈々とあるだろうし、それが作風を決定づける、なんてこともあるしね。
Box of Frogsにボーカルで参加したジョン・フィドラーさんのライフワークの元となったバンドがMedicine Headって英国のバンドで、その1971年の二枚目のアルバム「Heavy on the Drum」なんてのを…ってのも、この「Heavy on the Drum」ってアルバムのプロデュースを元ヤードバーズのキース・レルフが務めていたってことで、繋がっちゃうんです。そういうのもあってジョン・フィドラーをBox of Frogsのボーカルに据えたってのもあるんですね。さて、このMecicine Headってバンド…ユニットなんだけど、ピーター・ホープ・エバンスってハーピストさんと二人でやってて、リズムは脚でバスドラ叩くだけでギターと歌とハープで…っつう訳の分からんユニット構成。その分ユニークなアプローチが試みられてるのはあるんだが、どうしたって単調になる。それでも70年代の特徴かな、熱気と空気感が封じ込められてるからテンションは以上に高くて一気に聴けてしまうのはさすが。ティラノザウルス・レックスみたいなもんか。Medicine Headはもっと土臭くてSSWの作風に近いからおおよそロックな世界観とは異なってるんだけどね、ただ、この頃って何でもあり的なのあったからその一環でのチャレンジ精神もあったんだろう。キース・レルフもこの頃似たようなフォークバンドやろうとした頃でしょ?何か繋がるんだよな。
アルバムとして聴いてみるとどうか、と言われると何となくサイケ風味もまだ持ちつつ、土臭いSSWの味わい、ただしバスドラは常に鳴ってるのでそれだけが普通のSSW的なのとは異なってて妙な感触を覚える。歌も取り立てて感動するってんでもないし、ギターもハープもそれは然り。ただ、どことなく訴えかけてくるメッセージのような歌声が染み入るって部分はあるので、フォークとの狭間の世界として聞いているとわかりやすいか。ゆくゆくはロックへ進む結果となったバンドの初期作品としてはなるほど、こういうルーツかと言うのがわかる隠れた傑作か。何気にメロディとか歌とか嫌いじゃないんだよね…。

まだロックの世界が狭苦しい頃、誰かの友人は誰かの友人でバンド仲間だっていうような狭いサークルの中で人が動いていて、メジャーになったのもいれば売れなかった人もいる。それでも何かの時に誰かと誰かが一緒にアルバムに参加してるとか云うのはかなり多くて、先日のBox of Frogsで言えばそこだけ見ればかなりヘンな関係性なんだけど、歴史を紐解くと至極納得できる人選なんてのがわかってくる。そういうの楽しみ方は今でも多分脈々とあるだろうし、それが作風を決定づける、なんてこともあるしね。
Box of Frogsにボーカルで参加したジョン・フィドラーさんのライフワークの元となったバンドがMedicine Headって英国のバンドで、その1971年の二枚目のアルバム「Heavy on the Drum」なんてのを…ってのも、この「Heavy on the Drum」ってアルバムのプロデュースを元ヤードバーズのキース・レルフが務めていたってことで、繋がっちゃうんです。そういうのもあってジョン・フィドラーをBox of Frogsのボーカルに据えたってのもあるんですね。さて、このMecicine Headってバンド…ユニットなんだけど、ピーター・ホープ・エバンスってハーピストさんと二人でやってて、リズムは脚でバスドラ叩くだけでギターと歌とハープで…っつう訳の分からんユニット構成。その分ユニークなアプローチが試みられてるのはあるんだが、どうしたって単調になる。それでも70年代の特徴かな、熱気と空気感が封じ込められてるからテンションは以上に高くて一気に聴けてしまうのはさすが。ティラノザウルス・レックスみたいなもんか。Medicine Headはもっと土臭くてSSWの作風に近いからおおよそロックな世界観とは異なってるんだけどね、ただ、この頃って何でもあり的なのあったからその一環でのチャレンジ精神もあったんだろう。キース・レルフもこの頃似たようなフォークバンドやろうとした頃でしょ?何か繋がるんだよな。
アルバムとして聴いてみるとどうか、と言われると何となくサイケ風味もまだ持ちつつ、土臭いSSWの味わい、ただしバスドラは常に鳴ってるのでそれだけが普通のSSW的なのとは異なってて妙な感触を覚える。歌も取り立てて感動するってんでもないし、ギターもハープもそれは然り。ただ、どことなく訴えかけてくるメッセージのような歌声が染み入るって部分はあるので、フォークとの狭間の世界として聞いているとわかりやすいか。ゆくゆくはロックへ進む結果となったバンドの初期作品としてはなるほど、こういうルーツかと言うのがわかる隠れた傑作か。何気にメロディとか歌とか嫌いじゃないんだよね…。
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