Paul Butterfield Blues Band - East-West Live
2 Comments
Paul Butterfield Blues Band - East-West Live (1996)

人間追求してハマったミュージシャンを聴きたいと思うと何でもかんでも手を出していくってのがあって、顕著なのはアイドルの追っかけなんて人は正にそうなのだろうけど、その対象はともかく行動・行為としてはディープなロックリスナーなんかも同じ部分あるし、鉄ちゃんだってそれは同じだ。要するにマニアの世界ってのは対象が違うだけでやってることは同じということで…、まぁ、その対象が世間レベルとのバランスがどうなっているかによってそのマニア度の方向性が疑われたりもするのだろうが、それはともかく、ハマると色々と漁るものなのだ。それってもちろん有限なんだけど、それでもレコード屋でCD見つけたりして発見するのは面白かった。今はアマゾンなんかで探して片っ端から買えば全部揃うのかもしれないけどね。
Paul Butterfield Blues Bandの超マニア向けディスクとしてリリースされている「East-West Live」という発掘ライブ作。それでも1996年にはリリースされていたんだからそれだけ市場人気が見込めているバンドだったのだろうか。聞けばマーク・ナフタリンの発掘音源ってことなので単にカセットテープから起こした金稼ぎの一環だったのかもしれないが、それでも大変ありがたい代物…、高校生くらいの時にこの人達にハマってず〜っと好きだからなんかあるとつい買っちゃってね…。それにしてもコイツは実にディープなライブ盤なのでホント、こんなライブアルバムはオフィシャルでこれ以外見たことがない。何が凄いって、バターフィールド・ブルース・バンドの名盤「East-West」に収録のタイトル曲「East-West」のライブバージョンが異なる会場でのモノとは言え、3トラック入っているだけという代物なのだ。「?」だよね(笑)。最初これ店で見つけた時、コレって…あの「East West」だよな…、それを3会場分入れてるって?みたいに思ったものだ。いま見ても凄いと思う。でもさ、凄く興味そそられたのは1曲目の66年Whisky a Go Goが12分半、2曲目のシカゴライブが16分弱、最後は67年のカリフォルニアのGolden Bearだけど、何と28分強の演奏で、もちろんメンツはブルームフィールドとビショップだから明らかにそこにバターフィールドが絡んでのジャムセッションが繰り広げられてるワケ。
こうなるとジャズセッションみたいなモンだから、テーマとコード進行が同じだけでプレイも流れもフレーズも全部別物、時代も違うし熱気も違うし音も違うからひたすらにギターを追い掛けて聴けるという楽しみがある…、ある、ってそれ、どんだけニッチな楽しみなんだ?って話だけどさ(笑)。いや〜、でもね、面白いもので、基本ブルースなんだけどご存知のように曲がモード的なので淡々と流れていく中、決してブルースにこだわっていないブルームフィールドの東洋的なアプローチによるギタープレイが軽やかに流れていく…いや、軽やかじゃないけど、音的には不思議な気分になるフレーズをどんどんと紡いでくれて、ブルースセッションとはかけ離れたモードセッション、それでいて曲にも展開があるからそこはブルース流に見事に切り替わっていくというかね、今のところ世界のこのバンドでこのメンツでしかこういう曲って無いんじゃないだろうか?って思うくらい独自世界が強いセッション。だから28分バージョンなんてのも普通に追いかけながら聴けちゃうんだけど、それにしてもよくこんなのオフィシャルでリリースしたものだ。ちなみに音質はカセット録音なので普通の音、取り立てて良い音じゃないけどライブ盤ってこんなもんだろ、しかも50年前の代物なんだからね。
バターフィールド・ブルース・バンドってこういう発掘ものが幾つかリリースされていて、ハーフオフィシャルみたいなライブ盤もあったりするんでギターヒーロー在籍時代のライブってのがちょこちょこ聞けたりするのは嬉しくって、ついつい、あ、これ聴いてないかも、って買っちゃう。ってか聴かないとって気分になるんだよねぇ…、そういうバンドやミュージシャンが多くなってく一方なので困りものなんだが、コイツはその中でもホント究極だったな。マニアにオススメ(笑)。

人間追求してハマったミュージシャンを聴きたいと思うと何でもかんでも手を出していくってのがあって、顕著なのはアイドルの追っかけなんて人は正にそうなのだろうけど、その対象はともかく行動・行為としてはディープなロックリスナーなんかも同じ部分あるし、鉄ちゃんだってそれは同じだ。要するにマニアの世界ってのは対象が違うだけでやってることは同じということで…、まぁ、その対象が世間レベルとのバランスがどうなっているかによってそのマニア度の方向性が疑われたりもするのだろうが、それはともかく、ハマると色々と漁るものなのだ。それってもちろん有限なんだけど、それでもレコード屋でCD見つけたりして発見するのは面白かった。今はアマゾンなんかで探して片っ端から買えば全部揃うのかもしれないけどね。
Paul Butterfield Blues Bandの超マニア向けディスクとしてリリースされている「East-West Live」という発掘ライブ作。それでも1996年にはリリースされていたんだからそれだけ市場人気が見込めているバンドだったのだろうか。聞けばマーク・ナフタリンの発掘音源ってことなので単にカセットテープから起こした金稼ぎの一環だったのかもしれないが、それでも大変ありがたい代物…、高校生くらいの時にこの人達にハマってず〜っと好きだからなんかあるとつい買っちゃってね…。それにしてもコイツは実にディープなライブ盤なのでホント、こんなライブアルバムはオフィシャルでこれ以外見たことがない。何が凄いって、バターフィールド・ブルース・バンドの名盤「East-West」に収録のタイトル曲「East-West」のライブバージョンが異なる会場でのモノとは言え、3トラック入っているだけという代物なのだ。「?」だよね(笑)。最初これ店で見つけた時、コレって…あの「East West」だよな…、それを3会場分入れてるって?みたいに思ったものだ。いま見ても凄いと思う。でもさ、凄く興味そそられたのは1曲目の66年Whisky a Go Goが12分半、2曲目のシカゴライブが16分弱、最後は67年のカリフォルニアのGolden Bearだけど、何と28分強の演奏で、もちろんメンツはブルームフィールドとビショップだから明らかにそこにバターフィールドが絡んでのジャムセッションが繰り広げられてるワケ。
こうなるとジャズセッションみたいなモンだから、テーマとコード進行が同じだけでプレイも流れもフレーズも全部別物、時代も違うし熱気も違うし音も違うからひたすらにギターを追い掛けて聴けるという楽しみがある…、ある、ってそれ、どんだけニッチな楽しみなんだ?って話だけどさ(笑)。いや〜、でもね、面白いもので、基本ブルースなんだけどご存知のように曲がモード的なので淡々と流れていく中、決してブルースにこだわっていないブルームフィールドの東洋的なアプローチによるギタープレイが軽やかに流れていく…いや、軽やかじゃないけど、音的には不思議な気分になるフレーズをどんどんと紡いでくれて、ブルースセッションとはかけ離れたモードセッション、それでいて曲にも展開があるからそこはブルース流に見事に切り替わっていくというかね、今のところ世界のこのバンドでこのメンツでしかこういう曲って無いんじゃないだろうか?って思うくらい独自世界が強いセッション。だから28分バージョンなんてのも普通に追いかけながら聴けちゃうんだけど、それにしてもよくこんなのオフィシャルでリリースしたものだ。ちなみに音質はカセット録音なので普通の音、取り立てて良い音じゃないけどライブ盤ってこんなもんだろ、しかも50年前の代物なんだからね。
バターフィールド・ブルース・バンドってこういう発掘ものが幾つかリリースされていて、ハーフオフィシャルみたいなライブ盤もあったりするんでギターヒーロー在籍時代のライブってのがちょこちょこ聞けたりするのは嬉しくって、ついつい、あ、これ聴いてないかも、って買っちゃう。ってか聴かないとって気分になるんだよねぇ…、そういうバンドやミュージシャンが多くなってく一方なので困りものなんだが、コイツはその中でもホント究極だったな。マニアにオススメ(笑)。
- 関連記事
-
- Paul Butterfield Blues Band - In My Own Dream
- Paul Butterfield Blues Band - East-West Live
- Mike Bloomfield - From His Head to His Heart to His Hands