Gentle Giant - In A Glass House



英国プログレッシブロックの中で最も高度な技術を持つバンドの類に入ること間違いなしのバンド、ジェントル・ジャイアント。確かクリムゾンとかイエスとか、その辺のプログレバンドにハマり始めた頃にバンド名を耳にして買いに行ったのが多分「Octopus」だったと思う。その後たまたまレコード屋で「Playing the Fool」っつう二枚組ライブアルバムを見つけて聴いたのがこのバンドとの出会い。
「・・・。」
若かりしハードロックギター小僧&マニアになりかけの人間にとってこのバンドは全くもって難解この上なく、聴いていて辛いだけのバンドという烙印が押されたのであった(笑)。う~む、若かったなぁ(笑)。…が、歳と共に色々なサウンドに馴染んでいって、まぁ、あちこちでジェントル・ジャイアントの名前は見かけることもあり、またレコード屋に行くとこれが中古で安く出てるんだよな。売れたんだろうなぁ…。なので結局あれこれと買って一回くらいは聴くんだけど、毎回やっぱだめだ~って挫折してたバンド(笑)。でも、そうやって聴いていたのでなんとなくバンドの音楽ってのはわかってたりするので、もう一度ちゃんと聴いてみよう~って感じで聴いてみると…、ん?「かっこいいじゃん」ってなったワケだ。
もちろん初期~中期のアルバムがいいんだけど、そうだねぇ…、まぁ、全部を語れるほど知ってるワケじゃないので気に入った作品っつうと「In a Glass House」かな…、それか「Free Hand」あたり。ジャケが有名な「Octopus」はあんまり聴いてないかな。それぞれ特性はあるんだけど、全般的に冷たくて異常にテクニカルな集団という印象。もの凄い変拍子を簡単に展開していくしミニマル的なサウンドもあったりして、正直どれがギターの音なの?ってくらいギターの音らしくなかったりピアノもピアノらしくなかったり…、そんな印象で、歌も感情的なものじゃなくって単なる音のひとつみたいな感じなんだよね。でも再度聴いた時からは英国なプログレバンドってこういうのを言うんじゃないかなって思うようになる音ではある。うん、実に英国的な音って感覚は最初からあったな。
映像って見たことないのでどんな面々なのかよく知らないけどルックスは良くないよな(笑)。そういうのもあってか結構地味な印象しかないバンドではあるけれど、恐ろしいほど練り込まれた楽曲群とテクニックは聴いてみる価値あり。ソフト・マシーン的なトコもあるし、ポップ的なトコもあるし、破壊的なトコもあるし、正にプログレ♪
しかし各アルバムとも35周年記念CDがリリースされていたとは知らなかった。ちょっと前から結構発掘音源が出てきていたのはチラホラ見てたけどね。


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