Lucifer - Lucifer 1

0 Comments
Lucifer - Lucifer 1 (2015)
ルシファー Ⅰ

 新しいモノってのが出にくくなってるのは事実だろうが、それにしても少なすぎるのでは?レトロなモノのリバイバルに少々新しいモノを加えて進化していくのは有りだけど、それでもオールド・タイムに引き摺られている方が強くて新しい方に軸が無いことが問題な気が…。いや、そもそも進化する必要もなく、カントリーやブルースのようなルーツにひたすら根付いたサウンドを継承していく事がロックなんだ、ってのもいいのかもしれない。とは言え、オールドタイムなリバイバル感ありの新しいバンドを聴いているのはなかなか心地良く、音的には聴きやすいけど新しい音質で鳴ってるからちょい不思議、みたいなトコだ。

 The Oath解散からの独り立ちってことでちょいと前に話題を聞いたLuciferがその全貌を表してくれた。ファーストアルバム「Lucifer 1」を引っ提げての登場…、ジャケット見た時にこの色合いですか?と少々不思議だったなぁ…。ロゴはそれらしくて納得だけどね。んで、PV見たらこのレーベルのPVってこういうトーンが個性的なのかもしれないが、どこかで見た事あるような情景と設定と色合いで何とも新鮮味に欠けたのは残念。かと言ってアルバムやバンドがダメってんじゃないからいいけど、見てて思ったのは今ってPVの力入れるトコ決まってくるのかも?って。ほぼオフィシャルサイトとYouTubeでしか流れないPVなワケで、そこまでカネ掛けて気合入れて作っても…ってのあるだろうし、無きゃ広まらないしって難しいプロモーションになっちゃったなと。ライブビデオ撮影が増えるのはそういう事からだろう。

 さて、期待して聴く。先行シングルからしてもうオールドタイムなハードロック、近年のストーナー系そのものでバンド名通りにやや黒い色合いは持っているのはコード進行だろう。歌にしてもややオドロオドロしい…ってかゆったりと大きい節回しで歌うからオジー的になるんだね。それでバックもヘンな進行だからストーナーたる音になるワケだ。突如のテンポチェンジで疾走感溢れる…なんてのもあるが、総じてまったりゆら〜りと流れていくサウンド。心地良く身を任せるのもよろしいね。ガツンと一発、ってんじゃないけどオールドタイムな音を満喫しながらってのには味わえるアルバムな気がする。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply