Itoiz - Itoiz

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Itoiz - Itoiz (1978)
ファースト(Itoiz)

 歴史を学ぶということはとっても重要な事の一つだと思う。昔から歴史って苦手で、全然身に付いてないんで余計にそう思うんだけど、旅行に行こうが音楽を聞こうがその土地その場所その国その地方にそれぞれの歴史があって、それを知ってて行くのと知らないで行くのとでは大きく感じ方も変わる。やっぱりその場所場所での歴史はきちんと重んじておくものだろうと思うし、粗相があってはいけないのだ。最近日本のお寺なんかでも傷付けられたり汚されたり盗まれたりするけど日本人の感性ではそれは出来ないことなんじゃないかな。宗教観と言うよりは文化だったりどこかしら日本の歴史を知ってるからね。そういうのを知らないと簡単に無礼を働けてしまうんじゃないかと。自分たちが外国行っても同じだし、生活圏外に行っても同じようなことはあるだろう。だからこそ歴史を学ぶってのは重要な事だと思う次第…。

 そんな話の背景には今回のItoizというバンドの1978年のデビュー作「Itoiz」を聴いていて思ったことだ。スパニッシュなロックバンドです、ってことで知る事になったんだけど彼らにそれを言ったら多分自分たちはスペインのバンドじゃない、バスクのバンドだと言うだろう。じゃ、バスクって?ってことになると歴史だ。歴史を知らないとその違いはきちんと認識できないだろうし、そもそも日本の裏側にあるような自治州の事をきちんと認識している人もどれだけいることか。かくいう自分もそんなことをさほど気にしたことがない。だからこそここでItoizを聴きながら、これをスペインのバンドってのはちと違うなってね。歴史はともかく、音にスペイン的、スパニッシュ的…俗にいうフラメンコ的なものは全く混じっていない。意図的に混ぜていないというよりもそもそも入ってきていないという感じだ。ただ、空気感はなんとなくスペイン的なものあるしGothicってバンドもそんな雰囲気だった気がするが、暑苦しくないしさっぱりとしている。浮遊感漂うと言っても良いが、それがバスクという地方の特性なのかこのバンドの特性なのかはわからない。ただ想像していたのとは全然違うスペインの方の音が出て来たってのでちょいと驚いた感じ。

 シンフォニックロックっつうのか…、そうだね、透明感ある雰囲気のサウンドがあったり、ちょっと悲しい雰囲気の漂うメロディが歌われたり、フルートもそのままモノ悲しく使われてたりして何とも掴みにくい世界だけど…、でもなんかあっちの方の雰囲気の映画を思い浮かべてみるととっても似合う雰囲気だからきっとバスク地方ってのはそういう所なのかな〜なんて勝手な空想を広げるワケだ。音楽から学ぶ歴史、そして雰囲気と空気感、陽射しや砂埃も含めて感じられるというのは面白いものだ。





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フレ
Posted byフレ

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