Anekdoten - Vemod
2 Comments



1990年代半ば、丁度キング・クリムゾンが復活したぞ~ってな頃に、タイミング良く、というのか偶然ではあるんだろうけどプログレマニアを喜ばせていたバンドがスウェーデンから出現してきたのだ。元々がクリムゾンのコピーバンドから始まったバンドなので当然の如くクリムゾンフォロワーとして語られるのだが、もちろん否定しない♪ そのまんまクリムゾンの音に相当近いもので、この頃本家もメタリックなサウンドでシーンに復帰してきたその音と比較すると、さすがに本家は進化しているなぁと感じる面が多いのでやっぱりフォロワーはフォロワーという位置付けになっちゃったんだけど、それでもかなりそそられる音だったことに間違いはないな。
Anekdoten - Vemod
なんつうかさ、ギターの音が多分フリップ的でフレーズもそれらしいし…、ドラムもブラッフォード的だしさ、メロトロンやピアノも鳴ってるし、弦楽器もあるし…、いや、もの凄く楽曲レベル高いのでクリムゾン云々ってのを知らなくても十二分に楽しめる音ってことは確かだね。「暗鬱」ってのがファーストアルバムだと思うけど、このジャケットも良いでしょ?キーフ的っつかさ、CDから飛び出てくる音も丁度73-74年のクリムゾン的で、彼等はそれを料理して出てきてるんだろうけど、結果としてスラッククリムゾンに近いものになってるってトコが面白い。ここまで理解してるのもそうはいないね。うん、良いよ。でもってこれが日本で火がついたっていうか、日本では異常に人気が高いってのも面白くて、プログレ好きが多い国なんだな、日本ってのは。おかげで早い時期から来日公演なんてのもやってて、ライブ盤も日本のライブ「ライヴ・イン・ジャパン」がリリースされている。しばらくしたらセカンドアルバム「Nucleus」が出て、もうオリジナリティを出してきたって感じだったんだけど、やっぱファーストの方が好きだな。激しいのからちょっとポップなメロディのもの、そして「風に語りて」のような味のあるバラード「Thought In Absence」なんてのがホッと心を和ませてくれるね。
その後はあまり名前を聞かなくなってしまって、そのまま忘れ去ってしまったけどポツポツとアルバムリリースしてるみたいね。多分多くのファンがそんな状態なんだろうなと思うので、やっぱバンドってのは一気に集中して仕事してくれないとダメなんだなぁとつくづく思う。すぐ聴かなくなっちゃうもんなぁ、リスナーってのは薄情(笑)。
- 関連記事
-
- Anekdoten - Gravity
- Anekdoten - From Within
- Anekdoten - Vemod