Triana - El Patio

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Triana - El Patio (1978)
El Patio

 最近CD-RとかDVD-Rって使う?ってくらいに全然焼かなくなってるし、見ることも減ってるかも。店に行ってもそんなに以前ほど置いてはいないし、そりゃそうだろうけど使う人減ってるんだろうな。メディアに焼くくらいならHDDのまま入れといて複数のHDDに分散させておけば良いんだから保管用としては多分もう機能しないだろう。じゃ、何かってぇと誰かに渡す時とかCD再生のカーステに持ってく時だけみたいな感じだろうか。自分でカメラで何か撮ってあげるわけでもないからそんなもんしか使わないし、ウチも空メディアが割とあるけどそのままだなぁ…、いつしか使わなくなって久しい。

 フラメンコとロックの融合みたいなのって昔から言われてみればあるにはある…どころかそれなりに多数あったりするのがプログレの道。スパニッシュプログレならばその当たりは実に自然に入っていたような、ってトコでTorianaの1978年ファーストアルバム「El Patio」が登場です。まぁ、辺境の地に入るんですよねぇ、昔は。今はそうでもないだろうけど昔はスペインのバンドなんてゴシックくらいしか知らなかった気がするし…他もあったかな。Torianaはその中でも割とメジャー所だったんで名前は聞いたけどレコードは見なかった。だから全然聴けなかったし聴こうってのも思い出さなきゃ聴くこともなかっただろうから良かったかも。そしてこれがまた超ヘヴィで暑苦しい…スペインなのにイタリアな暑さが巻き舌でどんどんと出て来るんだからすごい。メロトロン?ストリングス?にフラメンコにヘヴィなギターに暑苦しい歌声、ドタバタなドラムとめまぐるしい曲展開と随分激しく楽しめるデビュー作で、この時代に欧米圏で聴いたリスナーは驚いたんじゃないだろうか。日本でもそうだったろうけど、この融合は見事な具合で何曲もそれが持たないことが難しさと凄さを物語ってはいるが、決してアルバムがダレるというワケじゃない。

 スパニッシュギターの音色に妙にドラマティックで暑苦しい演奏と空気感が堪らなくってさ、こういうのプログレってのかな…、超えてる世界だよなぁとも思うくらいに違和感なくスペインだな、くらいの感じ。映画のサントラ聴いてるかのようなドラマ性が楽曲で感じられるから聴きやすい。それにしてもこんだけカラフルに楽器と音色を使うってのは才能豊かなバンドだったんだろう。こんな世界もあるんだなと楽しめる人、多いんじゃないだろうか。こういう実験的な面白さが今の時代もあるのだろうか。少なくともこの時代のバンドにはこういうワクワク感、多かったな。

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フレ
Posted byフレ

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