Carmen - Dancing On A Cold Wind

2 Comments
Carmen - Dancing On A Cold Wind (1974)
Fandangos In Space/Dancing On A Cold Wind

 フラメンコフラメンコ…って何か刺激的だよな、ってアレコレその手のを聞いてたんだけどやっぱ飽きるワケ。普通にフラメンコギター中心の昔からのだとさ。情熱のフラメンコ的なのってやっぱ数曲が限度だから映画でもそのシーンだけだとかなり印象的に映るんだけど、アルバム単位になっちゃうとやっぱ厳しいし。ロドリゴってそのヘン凄いと思うわ、やっぱ。んで、どれもこれも飽きてしまって、どうしよっかな、って思ってた所に、あ、そういえばと思いだしたのがこれ。

 1974年にリリースされたフラメンコプログレロックバンドと呼ばれたカルメンのセカンドアルバム「Dancing On A Cold Wind」。初めてこのジャケットを見た時はクールなキャメル(タバコのね)みたいなジャケットだなと思ってて、とても暑そうには見えない…いや熱そうには見えないバンドだな、って感じだったんでどうしても買うのが後回しになってたんだが…、まぁ、聞いてみたかったんでいつしか買ってたけどね。ファーストの「Fandangos In Space」の方が有名だし、完成度も高い気がするけど、そのセカンドアルバムだから果たして…って思いながら聴いた気がする。んで、それがまた一曲目が凄くてさ、正にフラメンコプログレなワケ。ベースもブイブイとラインを弾きまくってるし、それでいてフラメンコなギターで、ドラムはどういうわけか凄くパワフルで、ドスンドスン来るんだよ。もう何かワケ分からん音で攻めてくるフラメンコプログレ。この一曲が相当ヘヴィで、コイツは…って思ったのは今聴いてもそう思うんだからまだまだ新鮮斬新な音です。

 ただ残念なのはそこから先の曲にそのヘンなパワフルさや異質感やヒネり感がなかなか感じられず、一気にトーンダウンしてしまう所か。あんだけパワフルなモンを幾つも作って入れろってのもなかなか無理なお話だが、フラメンコロックとしてもうちょっと色々なパターンを確立してほしかったな。そういうアプローチの曲も入ってるんだけど、ちょいと中途半端な感じでスパニッシュな歌モノになってるだけとかさ、やや残念。でもね、初っ端の曲だけでもぶっ飛ぶから良しとしないと買った意味が無いだろ、ってことでン十年ぶりに聴いた次第。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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デューク中島  
そんなジタンの空箱

のジャケット、いいですよね。ほとんど ジャケット買いでした。ファーストとセカンドのレコード、まだ残ってます。確かに 他の曲は インパクト弱いのが 残念ですね。

2015/06/14 (Sun) 21:32 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

ジタン、でしたな(笑)。

2015/06/20 (Sat) 22:27 | EDIT | REPLY |   

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