B.B.King - The Jungle

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B.B.King - The Jungle (1967)
The Jungle

B.B.Kingの訃報を目にしたのは夜遅くだった。B.B.Kingに初めて生で出会ったのはもう26年くらい前だろうか、日本ツアーっても凄いドサ回り的にマイナーな地方を回ってくれてて、その時になんとか市民会館みたいなトコで200人くらいしかいなかったんじゃないか?みたいな場所で見た事があって、もう超フレンドリーでさ、ライブ終わっても普通にサイン会したり握手したり喋ってたり全然ローカルスターみたいな感じでね、その時があったからかなり身近なブルースメンという印象が残ってる。その分今回の訃報は爺ちゃん死んじゃったか〜みたいな雰囲気で捉えてるかも。しょうがないけどいいアルバムとかギターとか聴かせてもらったからゆっくりな、みたいな。

 自分自身このアルバムを書いてなかったとは思わなかったが、1967年リリースながらも実際には1961年頃の録音がたくさん詰め込まれた編集盤アルバム「The Jungle」。…と言ってもB.B.Kingの作品の中ではかなり上位を争う作品のようで、ライブ盤を除けば一二を争う出来としてファンには好まれているらしい。その証拠にP-Vineから1991年頃にCDがリリースされた時に飛ぶように…とは言い過ぎだが、バンバン売れたもんだ。自分もその時に初めて聴いたんだけどね、いいな、これ、って感じ。歌も白熱してるしギターはもちろんあの調子…もちっと線が細い感はあるが、フレーズはそのままでブルース、としか言えないわな。このセンスはB.B.Kingのみのプレイで未だ他の人間がこれをプレイしているのは聴くことがない…、これからは出て来るだろうが…。

 曲がどうのとかあんまり気にしたことなくて、歌の合間に入るギターソロプレイがスクイーズに入ってきて心地良い、そういうのがね、ホントツボに入ってくるから気持良くて、決して物悲しいブルースでもないし狙った雰囲気でもない、そのままありのままをギターと歌で表現したらこうなった、ってだけのブルース。これがなかなか出来ない。シンプルだけど全然出来ない境地に至っているB.B.King。フレーズだってワンパターンに近いのにかっこいいな、って思っちゃうし、何よりも一音で泣かせる、感動させるってのは正にこの事を言う、的なプレイはやっぱり唯一無二。そして実はボーカルもそれに引けを取らないくらいに味わいのある歌でもある。圧倒的な存在感が素晴らしい。50年以上前のこの録音を聴いても今のまま響くってのはやっぱ凄いことだよ。

R.I.P





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フレ
Posted byフレ

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デューク中島  
3人の中では 一番 レコード集めやすかった

アルバート~とフレディ~は 70年代中頃迄 日本盤が 出てなかったんじゃないかな。輸入盤も なかなか無い感じで 手に入れるのに苦労しました。BBは 69年頃 ビクターから KENT時代のベストが出て、後は 色々と続けて出て、日本未発売ってのは ほとんど無かったと思います。惜しいけれど、書かれてるように 大往生に近いかも。お疲れ様…って受け止めてます。

2015/05/22 (Fri) 22:53 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>デューク中島さん

うわ〜、そうだったんですか、さすが生き字引…(笑)。
それだけBBはポピュラーな存在だったってことなんでしょうね。

2015/05/23 (Sat) 23:14 | EDIT | REPLY |   

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