The Animals - Animalism

1 Comments
The Animals - Animalism (1966)
Animalism

 21世紀も過ぎた今の時代となっては60年代初頭のマージービートの音やファッションなんてもう古すぎて古すぎて…って気がするよなぁ…。既に50年前のお話になってるワケだし、それ言ったらエルビスなんてもう60年前、まだ唯一無二のカッコ良さの輝きが通じるかもしれないけど60年代のマージービートと来たらどれもこれも同じR&Bおカバーばかりでどれもこれも大して差が分からないってなもんだ。ストーンズとビートルズとキンクスとアニマルズなんて同じような曲ばかりやってて大差なし、でも今となってはそれぞれの位置付けはかなり異なるものだから面白い。エリック・バードンのお話になったので、ちょっとアニマルズってさ…なんて思ったりしたので。

 1966年にリリースされたAnimalsの3枚目のオリジナルアルバム「Animalism」。今となってはオリジナルアルバムっていうのをきちんと定義付けるのすら難しくなってて、大抵がどれもこれも一緒くたになって収録されている初期ベスト盤みたいになってるのばかりだからね。でも、この時代のバンドであれどもアルバム単位やシングルなどを絡めて記録を追い掛けて聴く方が当然面白いのは変わらないんです。ちなみにこの「Animalism」は有名な鍵盤奏者アラン・プライスが抜けてしまって、プロデューサーとしても悪名高いミッキー・モストもいなくなっての本来のR&BバンドのThe Animals的サウンドが復活しての作品だからそれまでのポップヒットソングバンドとは大きく異なる作風になってます。俄然ガレージロックバンドの様相が強まってて、この頃で言えばビートルズやストーンズやThe Whoに比べてみると凄く攻撃的な音してるのがわかる。だからオリジナルアルバムってのは順番に聴かないとね。この前には誰でも知ってるようなヒット曲連発だったんだからさ、このアルバムもそれなりに売れただろうし、ファンはそういうヒット曲を求めてればこのアルバムだめだ〜だったろうけど、ここで何だこのカッコ良さは?って気づく人もいたかもしれない。そんな挑戦が出来たことが凄いと。

 バンド名が悪いんだよ。アニマルズってさ。それに売れすぎたポップソング達。それを上手く活かしてバンドの歴史を築き上げられなかったってのもあるけど、もっとこういう「Animalism」みたいなアルバムをフォーカスしておくべきだったんじゃないかなと。いや、自分がそれを知らなかっただけかもしれないけどね、確かに昔聴いた時は野暮ったい音だな、なんて思ったりしてたし、それよりもやっぱりマージービートってのはどれも一緒で…なんて思ってたからかな。でも、ストーンズなんてファーストが一番かっこよかったりするし…、いや適当なリスナーです(笑)。んでね、この「Animalism」、意外とカッコ良いので音の古さはともかく熱気が味わいたいって人にはいいんじゃないかな。







関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 1

There are no comments yet.
デューク中島  
アニマルズの各時代について思うこと

数年前に 初期作品を30曲位 続けて かけたことが有りました。アレ? メンフィスのイントロは こんなんだったっけ?と思ったら 別の曲でした(笑)。ほとんどが スリーコードの似た曲のオンパレードですね。 貴エントリーの頃の代表曲は、CCライダーと GFRでお馴染み 孤独の叫びです。人気も落ちて来てるのですが、66年頃は まだいけます。 後期は、スカイ パイロット、モンタレー、サンフランシスコの夜とか いい曲も有りましたけど、間奏なんかが、68年から 日本を席巻した ニューロック、アートロックと比べたら ショボいんですね。最後の方になると 1枚通じて どこも盛り上がらないって盤も有って 解散已む無しでした…

2015/05/13 (Wed) 23:04 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply