Assagai - Assagai

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Assagai - Assagai (1970)
Assagai

 60年代末から70年代にかけて、ロックはもちろん多様化し始め、売る側も青田買いで叩き売り、やる側も何でも実験的やってみろ状態で個性を如何に確立するか、そんな時代。その中でどういうわけか英国には植民地の関係上黒人さんも結構英国に居座ってて、そりゃその中でコミューンもあったことからバンドを組む若者もいたってことだ。そこから独特のグルーブや音楽性みたいなのをシーンに放り込んできたバンドがここの所の幾つかのバンド。そして英国ロックの位置付けで出て来るものとしては今回のAssagaiってバンドも割と知られている…んじゃないかな。

 1971年にリリースされた最初のアルバム「Assagai」はあのVertigoからリリースされているから、B級感溢れる…と思いきや、そんなことはなくてもっと洗練されたサウンドが出て来たことに軽い驚きを覚えたものだ。まぁ、もう何年も聴いてなかったから久々に聴いてるんだけどね、こんなに洗練されてたっけ?って思うくらい。OsibisaなりDemon Fuzzなりが結構グリグリしてたのかなと今更ながら思ったりするんだが、Assagaiの音は今の自分的感覚で言えばFrank Zappaの「Hot Rats」です。雰囲気がそっくり…、どっちが先なんかな〜、Zappaだろうなぁ〜、でも似たような時期に出てるからどっちもどっちな感じだけど奇しくも同じようなサウンドでクールなジャズチックな音に向かってる。で、Assagaiがジャズチックなバンドかと言うとそうでもないが、ただ、アフロロックという括りのバンドでもない。今ならもっと受け入れられやすいんじゃないかな、結構洗練された多国籍的音楽のバンド。

 ビートルズの「Hey Jude」のカバーです、と言いつつも「どこが?」って言うくらいに別の曲になっているので、同曲ってのを確認する方が難しい。このスカ調なプレイはAssagaiのほんの一部の才能でしかないので、「Hey Jude」だけを聴いてバンドを判断するのは賢明ではない…、どっちかっつうとこいつは話題のためだけのおまけだと思って、他の曲でマリワナプカーッって雰囲気を味わってもらいたいねぇ〜(笑)。そういう意味ではレゲエ・スカのアプローチに近い音って言うのもあるか。深い…。







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フレ
Posted byフレ

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