Osibisa - Woyaya
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Osibisa - Woyaya (1971)

「白人音楽ってな偽物ばっかでだめだ、やっぱ音楽ってのは黒いのだよ、分かる?」なんて言い放つ強者がいる。残念なのは言葉通りに受け取ると言い返せる言葉が何もないってことだ。確かに黒いのがベースにあっての音楽ってのはロックでもそうだし多いのは事実。まぁ、突発的なテクノとかってのはロックの範疇から超えてるからその意味ではモロに異なる音楽だけど、大部分は黒い音楽がベースにあっての白人音楽なのだ。メタルくらいになるとルーツ不明になってくるけどロックから派生しているからやっぱ黒人ルーツとも言えるだろうし。なるほど、そういう言い方なら黒人ものってのはきちんと押さえないといけないのかも?なんて大きく勘違いしてしまいそうになる(笑)。
1971年にリリースされた英国ロックの位置付けにあるOsibisaのセカンド・アルバム「Woyaya」。全員黒人でやってる音もアフロロックと言われるように土着的なサウンドなので、これって黒人音楽って言っていいんじゃないの?なんて思うのだが、どういうワケか昔から英国ロックの中にあるバンドの位置付けなのだ。このヘンがなかなかきちんと定義されてるワケじゃないから難しくてね、そういう意味ではジミヘンなんかも英国ロックの位置付けになっている場合もある、ってかそっちのが多い。もちろん黒人のアメリカ人で、ジミヘンは。ただ、活躍したのが英国、ってだけで。Osibisaの場合は英国植民地領の黒人達が英国の地で出会って組んだバンドってことなのでもっと純粋に黒人…英国黒人だ。そしてやってるのはアフロロックとは書いたけど、そんな言い方だと聴く機会を失う人も多いので、もっとポジティブなプログレ的ロックとでも書いておくか。大体さ、黒人がフルート吹く、ってあんまり想像付かないっしょ?そういう音も普通に入ってるワケでね、リズムも凄くアフロってんでもなくて、そりゃロックでもないんだが、でもビートが効いててノリが良くて心地良いのだな。
このOsibisaを英国ロックとして位置づけているのは多分、ロジャー・ディーンによる独特のアートワーク、象さんに羽が生えて飛んでるヤツ、しかも象さんが可愛くなくって怖い感じなんです。そしてOsibisaのロゴ、アルバムタイトルのロゴ、いいねぇ~、ロジャー・ディーンの世界で、象さんを使う所でどこかアフリカなテイストを入れてあるから白人ロックとは違う、みたいなのを感じる。そして制作陣営はトニー・ヴィスコンティのプロデュースにジョン・パンターなエンジニア…、トニー・ヴィスコンティはボウイやT-Rexなんかで知られてるし、ジョン・パンターはRoxy MusicやJapanなんかで著名になるのだが、そんな制作陣営で作られた「Woyaya」はなるほど英国ロックな風格を漂わせたアルバムで何でもありな70年代初頭だったからこそ存在し得たバンドなのだろう、心地良いです。
そしてギターのWendel Richardonはこの後Freeのポール・コソフの後釜としてFreeに参加していることが知られている。Osibisaの活動だけではそんなにブルース・ギターってのを感じることもないし、クローズアップされてもいないからどんなギターが得意な人かわからなかったけど、きっとそういうルーツだったんだろうね。いや~、面白いな、Osibisa。昔はレコード屋行くとたまにこのヘンの出会うことあって、ジャケット見てロジャー・ディーンなのはわかるけど、どういうバンドかわかんなくて手を出さなかったんだよな。騙されて聴いていれば良かったかも、と思うくらいにはレベルの高いサウンドが展開されていますね。

「白人音楽ってな偽物ばっかでだめだ、やっぱ音楽ってのは黒いのだよ、分かる?」なんて言い放つ強者がいる。残念なのは言葉通りに受け取ると言い返せる言葉が何もないってことだ。確かに黒いのがベースにあっての音楽ってのはロックでもそうだし多いのは事実。まぁ、突発的なテクノとかってのはロックの範疇から超えてるからその意味ではモロに異なる音楽だけど、大部分は黒い音楽がベースにあっての白人音楽なのだ。メタルくらいになるとルーツ不明になってくるけどロックから派生しているからやっぱ黒人ルーツとも言えるだろうし。なるほど、そういう言い方なら黒人ものってのはきちんと押さえないといけないのかも?なんて大きく勘違いしてしまいそうになる(笑)。
1971年にリリースされた英国ロックの位置付けにあるOsibisaのセカンド・アルバム「Woyaya」。全員黒人でやってる音もアフロロックと言われるように土着的なサウンドなので、これって黒人音楽って言っていいんじゃないの?なんて思うのだが、どういうワケか昔から英国ロックの中にあるバンドの位置付けなのだ。このヘンがなかなかきちんと定義されてるワケじゃないから難しくてね、そういう意味ではジミヘンなんかも英国ロックの位置付けになっている場合もある、ってかそっちのが多い。もちろん黒人のアメリカ人で、ジミヘンは。ただ、活躍したのが英国、ってだけで。Osibisaの場合は英国植民地領の黒人達が英国の地で出会って組んだバンドってことなのでもっと純粋に黒人…英国黒人だ。そしてやってるのはアフロロックとは書いたけど、そんな言い方だと聴く機会を失う人も多いので、もっとポジティブなプログレ的ロックとでも書いておくか。大体さ、黒人がフルート吹く、ってあんまり想像付かないっしょ?そういう音も普通に入ってるワケでね、リズムも凄くアフロってんでもなくて、そりゃロックでもないんだが、でもビートが効いててノリが良くて心地良いのだな。
このOsibisaを英国ロックとして位置づけているのは多分、ロジャー・ディーンによる独特のアートワーク、象さんに羽が生えて飛んでるヤツ、しかも象さんが可愛くなくって怖い感じなんです。そしてOsibisaのロゴ、アルバムタイトルのロゴ、いいねぇ~、ロジャー・ディーンの世界で、象さんを使う所でどこかアフリカなテイストを入れてあるから白人ロックとは違う、みたいなのを感じる。そして制作陣営はトニー・ヴィスコンティのプロデュースにジョン・パンターなエンジニア…、トニー・ヴィスコンティはボウイやT-Rexなんかで知られてるし、ジョン・パンターはRoxy MusicやJapanなんかで著名になるのだが、そんな制作陣営で作られた「Woyaya」はなるほど英国ロックな風格を漂わせたアルバムで何でもありな70年代初頭だったからこそ存在し得たバンドなのだろう、心地良いです。
そしてギターのWendel Richardonはこの後Freeのポール・コソフの後釜としてFreeに参加していることが知られている。Osibisaの活動だけではそんなにブルース・ギターってのを感じることもないし、クローズアップされてもいないからどんなギターが得意な人かわからなかったけど、きっとそういうルーツだったんだろうね。いや~、面白いな、Osibisa。昔はレコード屋行くとたまにこのヘンの出会うことあって、ジャケット見てロジャー・ディーンなのはわかるけど、どういうバンドかわかんなくて手を出さなかったんだよな。騙されて聴いていれば良かったかも、と思うくらいにはレベルの高いサウンドが展開されていますね。
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