Black Sabbath Featuring Tony Iommi - Seventh Star

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Black Sabbath Featuring Tony Iommi - Seventh Star (1986)
Seventh Star Featuring Tony Iommi

 グレン・ヒューズって人は未だによくわからない。最近ではBlack Country CommunionからCalifornia Bleedでのジェイソン・ボーナムとの活動が結構かっこ良くってさすがだな〜なんて思ってたんだけど、そもそもソウルフルなのが好きな人ってことなのだが、その割にはいつもいつもハードロック的なのばかり歌ってプレイしているのだな。本気でファンキーなのとかってあまりやってないんでは?ハードロックにファンキーな要素を入れるのが好きなのだろうけど、それを自前のバンドではあまりやり切ってない印象、でも他所に行くと思い切りそういうエッセンスを出す、みたいな。まぁ、それだけでもなくてハードロック界でその歌声の凄さを活かすという選択も多いかな。

 ブラック・サバスのトニー・アイオミのソロアルバム…じゃなくてブラック・サバス名義も入れられてしまっているフューチャリング・トニー・アイオミのアルバム「Seventh Star」では見事にグレン・ヒューズのソウルフルな歌声が収められていて、そのままブラック・サバスに加入させられそうになったという曰く付きだが、それは誰が考えたって冗談だとしか思えないわな(笑)。この「Seventh Star」は1986年にリリースされたアルバムで、ここまでヤケになったのかトニー・アイオミ、みたいな雰囲気はあった。アルバムを紐解いてみると正に80年代LAメタル期のアルバムというような音を出しているのが迷いの象徴か。そこにドスを突きつけているのがグレン・ヒューズのホンモノな歌声だったりするのは救いだったのかもしれん。まぁ、ブラック・サバスという名義はさすがに相応しくないのだが、その直前までのサバスをありとするならばこれもありか。自分的にはどうしてもトニー・アイオミのソロ作として聴いてるけどね。

 それにしてもこういう楽曲…サバスらしからぬ楽曲、陰鬱ではなく金属的なメタルアルバムにグレン・ヒューズの歌声が強烈だからだろうけど、それでもトニー・アイオミのギタープレイは実に冴えている、カッコ良い。さすが本家本元のメタルギタリストは違うと思うくらいにヘヴィギターを弾いてくれている。テクニックをひけらかすでもなく速弾きするんでもないのに思い切りメタリック。負けないグレン・ヒューズの歌声も去ることながら双璧のフロントマン達ってのは明らかで普通に見れば見事なコンビネーションだろって思うけど…過去があるからなかなかそうはならなかったという所か。もうちょっと楽曲と音に幅があれば良いアルバムになったのかな。



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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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zitada  

この頃がリアルタイムでしょうか無論サバスはテープなりレコードなりを借りて聴いていたんですが
新作が出た!ということで初めて自分で買ったサバスのアルバムでもあるんです・・・・
改めて聴くと気恥ずくなる曲もあるなぁとーシングルカットされたやつとか
やっぱりソロ名義で出したほうが良かったんだと思います前作のほうがまだサバスらしいですもの
一応ライブも少しやってたみたいですがグレンが歌うオジー、デュオ時代の曲も聴いてみたいと思わないでもないですがw

2015/05/07 (Thu) 20:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zitadaさん

リアルで聴いたものは評論がどうあれ、思い入れが違いますからねぇ。
グレンの歌うサバスの楽曲…、別物でしょうね。きちんと聴いてみたいものです。

2015/05/10 (Sun) 20:54 | EDIT | REPLY |   
sinz  
確かに・・・

おっしゃる通り、グレン・ヒューズというボーカリストは本人のやりたいことと、やってる土壌が一致していないように感じられます。
歌は無茶苦茶うまいし、あれだけ感情込めて歌える人は少ないので、勿体ないなあといつも思ってしまいますね。
当時はブラック・サバスへの予備知識と先入観が希薄なまま聴いたので、かえって愉しめたのかもしれません。

2015/05/17 (Sun) 23:30 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>sinzさん

自分も先入観なしだったんで、へぇ〜みたいのありましたが、色々知るとやっぱ違和感ありましたね。

2015/05/23 (Sat) 23:04 | EDIT | REPLY |   

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