Scorpions - Taken By Force

3 Comments
Scorpions - Taken By Force (1977)
暴虐の蠍団~テイクン・バイ・フォース

 先日普通にロック…ってかポップス含む、いわゆる普通に音楽を聞く程度の人間と軽く飲みに行った。向こうが気を使ってそれらしい所に連れて行ってくれるのだが、どうにもまるで面白くないというか、いや、人の話ではなくて場所とか流れている音楽がね。ロック好きだからこの人にこういう所がいいのかな、なんて連れてきたらしいからそれはその気遣いには感謝するものの、趣味的にはつまんねぇな~と。やっぱりある程度の域を超えている人間達に一般的なロック的な所ってのはあんまり響かないんだろう。大抵がアメリカ志向主義だし、知らなくないけど興味ないしさ。そんな時はもうひたすら好みの音をiPhoneで聴きまくって帰ってくるという始末。

 Scorpionsのウリ時代最後のスタジオアルバム1977年リリース作品「Taken By Force」。ココらへんの3部作はどれも評判良いし、深入りしているリスナーからしてみればもう当たり前の常識のアルバムというようなシロモノらしい。はて、自分に置き換えてみるとスコーピオンズってのはアメリカ進出後のバンドのあのイメージが先にありきなのでウリ時代に手を伸ばしたのは後追いになる。それでいて、しっかりと理解できていればいいんだけど、実はそれほどきちんと理解してない。ジミヘンフリークってのはわかるけど、言われるほどジミヘンなのかな、なんてのもあるし、そもそもスコピの音としてこのヘンってどこか一貫性に欠けてる気もするし、それがスコピの名作となるとその懐の広さをも制覇しないといけなくてさ、クラウス・マイネの歌がどうにも弾け切ってないんじゃない?みたいに思ったり、相変わらずの湿っぽさがどうにも地べた這いつくばりすぎてるっつうのか、まだまだピンと来てないです。諸先輩方々はコレ、デフォなんで今さら書きにくいんだけどさ(笑)。

 スコピってどういう音楽性なんだろ?って疑問がかなり出て来たアルバムでもあるか、HR/HM的な音の質感ではあるけど、何と言うのか、その世界にはない独自性を持ってて、それがかなりウリの趣味でもあり、また売りでもあるワケで、演歌調というのは言葉が異なるのだがその演歌チックなところがスコピの個性で日本と相性が良い部分だし、聴いてても聴きやすい。更にウリのエモーショナルなギタープレイに心揺さぶられるところもあるか。名曲群と言われる作品が幾つも入っているのでやっぱキチンと抑えておかないとイカン作品とは認識してるんだけど、そこまで入れ込めてはいないというアルバムです。何か…未熟な気がするのでもっと聴いて聴き込んでおこう…。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 3

There are no comments yet.
elmar35  
おお

これは、ある意味俺もデフォルトの一つになってますw
仰るようにUS向けの音なんで、おまけに勢いも半端ないんで、大好きな作品death♡

2015/05/04 (Mon) 09:05 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
晦冥と陶酔

3rd「復讐の蠍団」、次の「狂熱の蠍団」で、DPやZEP以上に好きになっていたバンドでした。
これを初めて聴いたときは「スティームロック・フィーバー」の妙なヘヴィさに ?となったことを覚えています。しかし次の「空を燃やせ」以降はこれまでにも増して哀愁に満ちた音で、安堵したものですが…
「炎のロックスター」「カノンの渡し守」も素晴らしかったですが、やはり狂ったようなウリのGとクラウスのVoが炸裂する「暴虐のハード・ロッカー」が最高でしたね。
そして初来日では本当に熱狂しました。ただライヴをはさんでの「ラヴ・ドライヴ」ではHRとしてのクオリティは依然高いものの、あの哀愁と暗さが減衰、以降その傾向は顕著となります。
80年代にシーンに君臨したスコーピオンズ。「蠍魔宮〜ブラックアウト」以降の完成度は何人も否定できないでしょう。
しかし、やはり「復讐」「狂熱」「暴虐」のみが、自分にとってのあの禍々しくも美しい蠍団なのです。

2015/05/06 (Wed) 20:17 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>サソリ軍団

>elmar35さん
そうなんでしょうねぇ〜、なんか、わかります(笑)。

>kazz_asaiさん
初期はもっともっと制覇していかないと…ってのが自分の課題でもあるかと…。
…ってかスコピ自体をきちんと制覇しないと、なんですよね。

2015/05/06 (Wed) 22:38 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply

Trackbacks 1

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
  •  Taken By Force('77)/ Scorpions
  • 邦題“暴虐の蠍団”・・なんちゅうタイトル!? 新春一発目はハードロックでいかせて頂きましょう・・ルーツなんでネ。(笑) 丁度中学生にあがった頃でしたが、DP、Zep、はたまたKissなどよりも早い時期に耳にし、私の意識にしっかり刻まれた音楽がありました。 それは“T...
  • 2015.05.04 (Mon) 09:07 | D9の響き