Rod Stewart - Atlantic Crossing

0 Comments
Rod Stewart - Atlantic Crossing (1975)
Atlantic Crossing

 ロックを聴き続けてかなりの年月が経つ。それでもいつだって聴く度にかっこいいな、って思わせてくれる。面白いのは昔そうは思わなかったもので、年月を経た後に聴くと妙にわかっちゃうってのもあって、簡単に嫌いだからで切り捨てられないっていう所。だから昔の偏見とかトラウマってのは無視して聴くようにしてるし、実際それで面白さが判ったアルバムなどいくらでもある。

 ロッド・スチュワートなら英国時代のが最高だ、アメリカへ行ってからのはダメだ、っていうロック側からの信念みたいなのがあって、頑なにそれを信じてたりしててさ、ロッド・スチュワートも英国時代は結構聴いてたんだけどアメリカ行ってからの作品「Atlantic Crossing」以降はあんまり聴いてなかった。さすがに「Atlantic Crossing」は聴いてたけどね。んで、今回はその「Atlantic Crossing」です。スゲェ久々に聴いたんだけどさ、スゲェ良いアルバムじゃね?って気づいたワケ。そりゃ昔と違うとか魂売ってるとか売れ線路線に走ってるとかあるけどさ、そういうのも全部分かるんだけど、普通にロッド・スチュワートという歌手、ロックシンガーの良い所は全部出ているし、しかもロッドの歌だからこそ大したこと無い曲でもかっこよく仕上がっているっつうのも多いしさ、やっぱ凄いボーカリストだよ。確かにロックというカテゴリにこだわる理由はないだろうなというのも納得。

 そんなお話はともかく、この「Atlantic Crossing」はロッドがアメリカ進出を図るために気合いを入れて制作したアルバムでキラーチューンとして最後の「Sailing」が世界を制覇したとも言えるのだろうが、アルバム全体からしてこの時代に似合った、ロックからソウル、ファンクのリズムへの引き締まり具合を詰めて、この歌声だ。そして何よりも汗が見えるアルバムに仕上がっているってのが人気ある理由だろうし良い作品である理由なんじゃないだろうかね、踊ってるロッドが見えるもん。こういう生々しいのって最近聴かないなぁ…、流行らないのは分かるけど、自分なんかはこういう音聴いてる方がしっくり来て踊らないけど、ノリノリになれるもん。このノリそのものは好みじゃないけど、それでもそう思うんだからよく出来てるんだよ。そして「Sailing」でトドメとは全く…、ロッドの野郎(笑)。



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply