Budgie - Impeckable

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Budgie - Impeckable (1978)
Impeckable

 先日さほど音楽趣味ではない友人とバーに行った。「さほど」ってだけで普通に世代的なものは聴いてるので、それなりの話にはなるのだが、そこにアコギが置いてあって、弾いてよと言われてさ、困ったなぁ…こういうの。最近ギター弾いてないからってのもあるけど、そもそも一般音楽リスナーが知ってて楽しめるものってギターで弾けるのレパートリーに無いから楽しませられないもん。何でもいいから弾いてよって言われてもギター一本で、しかもアコギで弾くのなんてさほど知らないしね、「天国への階段」や「アンジー」弾いたってしょうがないしさ、ブルース弾いて楽しませるか?そこまで弾けないからそれもないし…ってことでホント困りながら3コードのR&Rを流して「お〜!」みたいにしてオシマイ。テクニックある人ならそういう場でも楽しませられるんだろうけど、趣味を嗜む程度ではお客様を楽しませるのは難しいものです。

 ニッチなHRの代表格とも思ってるBudgieの1978年7枚目くらいのアルバム「Impeckable」。7枚目くらいにもなるとどのバンドも音楽性に悩んでくる時期なんだろうなぁ、ってのはわかる。だからバンドの方向性とか云々もあるけど、趣味も変わってくるし作れる音も変わってくるし、もちろん時代性もあるから新しいシーンとの目線合わせみたいなのもあったり、でもベテランの域に入るからそれなりに、みたいなのもあるのかな、一本調子が得意なバッジーですら悩める音世界になってきている頃。ただ、それは偏見でもあるのか、素直に音だけを聴くと随分と練られてる音でもあることに気付くし、そういう点も評価されてきている現代は当時の雰囲気だけのダメ出しとは異なり、バンドの再評価に繋がっていると思える。

 この「Impeckable」も軽いとか突き抜けるバッジーらしさが少ないとかあるんだろうけど、相変わらずリフは宝庫だしお得意のギターと歌との絡みも健在だし、ただ曲が少々キャッチーになってるように聴こえるのはあるが、そりゃもうしょうがないんだろうと。一部ディスコ全盛期の影響もあるのかビートがそんな風になってしまってるのもあってオイオイって言いたくなるんだが、まぁそう簡単にディスコになるハズもなく中途半端なサウンドになってしまっている感バリバリ。ジャケットも黒猫にバッジーが狙われている…ってことで自信無さげなんじゃないか、っていう穿った見方も出来ちゃうし、全体からしてもイメージ異なるけど、音は割と多彩なものが聴けるので別に名盤じゃないけど良いんじゃない、って言える範疇。時代背景考えるとよくここまで妥協して作ってる、と。

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フレ
Posted byフレ

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