2015-03-12

The Answer - Raise a Little Hell

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The Answer - Raise a Little Hell (2015)

　ジャズもいいな…と思ってもロックで受けた衝撃ってのは無いからやっぱり衝動を求めてロックに戻ってくるのはいつもの事で、それも最近は結構偏ってきているんで、もっと多様なものを聴かないといかんなと。ただ概ね普通のモノってのは全然刺激的じゃないから興味も沸かないし、どうあれその時その時に自分に響くものを聴いていたいし、昔のであろうと今のであろうとそれは同じで楽しみたい。んなこと言いつつ手当たり次第聴いてる感はある。

　The Answerの2015年作「Raise a Little Hell」。どうにもこのバンドの真意がよく分からなくて聴く度にがっかりするが、70年代ロックの王道を現代で蘇らせている割とメジャー級なバンドのひとつなのでやっぱりチェックもする。まぁ、好きな友人もいるので耳を通しておきたいってのはあるんだけど。ある種自分たちの立ち位置を確立しているのかもしれないが、それは自分の好みとはちょっとズレた位置なのかもしれない、ってのは前から思ってたけど今回もそのチョイズレ的感は健在で、多分自分のThe Answerに対する認識をホントに改めておかないとずっとこのズレのまま聴く事になる。

　ヘヴィで重めで70年代ロックを再現してくれる、じゃないんだな。もうちょっと軽い線であの雰囲気を再現してくれてる、特に自分なんかはギターを聴いちゃうからそう思う事が多くて、低音源を使ったヘヴィなサウンドで重さを出すのとは違い、中音域を中心に活用してブーストした音で前に出してくるからそりゃ軽めに聴こえるか。しかも聴きやすい音のポジションに出て来るから楽器間のバランスはベースと被ることも無く全部の音がよく出て来る。それは恐らくボーカルとも被らない音域のあたりでよく音が埋め込まれている、そんなこともあるからか、それともAC/DC的な線を詰めているからか、ミッドブーストなバンドでストレートに迫ってくる音、今回の「Raise a Little Hell」はそれがもっと顕著に出て来ているようで、これで世界を回っているんだからきっとその辺に位置を決めたんだろう。テクニック派でも無いし、時代に迎合した音でも無いし、オンリーワンな世界をどこに求めるかってのもあってこのヘンか。

　曲そのものがどうの、ってのはよく分からない。ギターソロが凄いってのも特に無いし、やっぱAC/DC的方向で進むんだろうなぁ、ってのをアルバム出す度に実感するバンド。