Charlie Watts - Long Ago & Far Away

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Charlie Watts - Long Ago & Far Away (1996)
ロング・アゴー&ファー・アウェイ

 ジャズとロックって割と融合させているのって多いんだよな、と思ってたんだけどその実そんなこともなくて、いや、そんなこともなくてってのはそれをロック側で演ってるのは多いんだけどジャズ側ではほとんどない、ってことで、それをやったのは多分マイルス・デイヴィスくらいなんじゃないか?ってことに気づいた。そりゃ当たり前っちゃ当たり前なんで不思議はないんだけど、何かないかな〜って探してみたら全然違う話になるけど面白いのがあった。

 チャーリー・ワッツのソロアルバム。今回は1996年リリースの三枚目…になるのか?の「Long Ago & Far Away」ってアルバム。この人のソロアルバムって結構出ていて全部ジャズ系なサウンドなので趣味丸出しなんですな。この「Long Ago & Far Away」ではストーンズのコーラスチームの一人であるバーナード・ファウラーを起用したジャズボーカルアルバムに仕上がってて、最早チャーリー・ワッツはここではドラマーとしてのプレイヤーではなく自身の名前を冠したアルバムでしかないに等しいんじゃないだろうか。まぁ、ソロアルバムっても色々あるからこういうのもありかとは思うし、Youtubeなんかでライブ見ててもにこやかにブラシでドラムをナゾリながらプレイしているのを見かけるものだ。ストーンズとのギャップはかなりあるな〜と不思議に見えるよね。

 もっとドラムプレイ中心のジャズ作品でもあればな〜って気がするがそういうのまではなかなかやらないのか趣味じゃないのか、エネルギーとパワーが不足してるのか、敬意を表してなのか不明だがこの「Long Ago & Far Away」ってアルバムはスタンダードに歌モノだからどうしたってBGMになっちゃうし、バーナード・ファウラーの歌モノアルバムとして聴くには良いが、ちょいと役不足。ストーンズの冠なきゃ出せるモンでもないレベルかもなぁ…などと言ってみたり。単なるBGMとしてはかなり良質なのはある。



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フレ
Posted byフレ

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