Soft Machine - Switzerland 1974

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Soft Machine - Switzerland 1974
Switzerland 1974

 しかし今でも本屋に行ってロック雑誌のコーナーを見てると知った顔の表紙が多いこと多いこと…。結局古いロックな連中が今でも出まくっているていう図式で、もちろん若手のバンドのが表紙になることもあるんだろうけど圧倒的にジジイどもが表紙になることの方が多い。買う側に立ってみればその方が買いやすいし、買う気にもなるけどね。そりゃ知ってる連中が表紙ってことは中味でもなんか喋ってるんだろうから多少なりとも新しい事柄が入ってくるだろうって思うしね。それでいいのか、ってのはあるがロックなんて今やジジイのモンだからそれでいいのかもしれん(笑)。

 Soft Machineの1974年のモントルージャズフェスティバルに出演した時のライブの模様が「Switzerland 1974」としてリリースされた。今では特に追い掛けてもいないけどソフツは大好きだからライブ見かけたら買うし聴いてみる。基本的にアラン・ホールズワース時代ってのはあんまり聴かないけど、一番音源が出て来ているのはアラン・ホールズワース時代。当時から期待されていたからか、ソフツの歴史的なものなのか、そもそも録音機材録画機材の発展によるものなのか…多々推測されるけど、音も映像も残されているってのは良いし、やっぱり楽しめるものだ。今回のは1974年のソフツによるライブはニュークリアスチームに侵食されたバンドメンバーにアラン・ホールズワースの参加で信者からしてみれば一目瞭然なギターらしい。自分にはまだその違いはきちんと認識できていないけど。

 ギターの入ったジャズ、そしてフュージョンにはならないあくまでもロックのフィールドにいるジャズっていう微妙な立ち位置ながらもきちんとそのポジションで曲が作られて演奏されていくというのはホントに珍しい立ち位置なバンドで、アラン・ホールズワースが加わってもそれが維持されているのは当然ながら、その音の世界の深さに段々と染まっていくというか、聞き惚れていくと言うか…淡々と冷たいとも思える旋律が繰り広げられ、アドリブパートにしても昔のようなバンドの中で音がぶつかりあっていく白熱具合ではなく個々がプレイを繰り広げて緻密に組み立てていくというようなプレイに聴こえるものが多く、かなり計算高い知性を感じさせる音の世界が繰り広げられている。昔からそういうバンドではあったけど音がそのニュアンスを出すことに成功しているというか…、単に楽しめるよってライブの音じゃなくて、そのクールさを味わいながら聞き惚れる作品、ってトコだね。



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フレ
Posted byフレ

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