Uli jon Roth - Scorpions Revisited

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Uli jon Roth - Scorpions Revisited (2014)
スコーピオンズ-リヴィジテッド

 冬の寒い時にこそ美味しく食べれるものも多い。この冬はそういうのを楽しんだなぁ…、歳と共に和風なモノがどんどん好みになっていくんだけど、それはやはり生活にマッチしてるからだし、酒のつまみだってそういうものだ。そういえば酒…こないだ久々に痛飲した…しすぎたのでちょっと控えめに…って思ってるけど多分無理(笑)。思い返せば何度もそういう飲み方してたし、これからもするんだろう、ま、楽しいからいいか。

 熱狂的なファンの多いウリ・ジョン・ロートのスコピへのトリビュート作品となっている「Scorpions Revisited」。ライブ録音だけど客席に客は入れずに録音したと言う訳の分からんレコーディングを行ったらしいが、そんな逸話はともかくながら先日の日本公演も大盛況に終わったと伝え聞いてるし、それは多分スコピ時代の曲、ってことに尽きるのかもしれない。ウリのソロだけでそこまでの盛り上がりはなかっただろうし、更にこういうアルバムがあったからこそ出来たショウだろうしね。自分は見てないけど熱狂的なリスナー達からしたらもう神なワケで、そりゃもう、ね。んで、このアルバムを聴いてみると、スコピの初期の曲なんだけど、30年以上も経過しているからか、あの独特のクセとか演歌チックなムードはまるで聴かれず、現代的に洗練されたサウンドになっているのは面白い。ギターそのもののプレイもあんなに演歌してなくて、もっとスムーズに感情が込められているっつうか…、とするとあの演歌チックなムードは何だったんだ?ってなるが、それも時代だ。

 いや〜、こりゃスゲェアルバムだ、熱狂的、偏執狂的なファンが納得してこぞって聴いてライブに行くはずだわ。スコピ知らなくてもHR/HM好きだったら多分問題なく聴けるし、迫力もテクニックも十分に楽しめるから安心していい。そしてスコピファンからしてもこれはもう初期作の別バージョンと思って聴いていいんじゃないかな。そりゃところどころ不満は出るけどウリがやるんだから許される部分もあるしさ。何よりも今の音であの音を再現してみるとまるで古さを感じないサウンドで仕上がっている、しかもライブ録音なのに、っていう見事さ。ギター的にもそうだしね、何かこういうのを味わったことはないんで面白かった。そしていつしか聞き惚れてたという…(笑)。



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フレ
Posted byフレ

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kazz_asai  
金甌無欠

今は昔、スコーピオンズ「復讐の蠍団」がRCAから発売されたときの興奮は忘れられません。
猛り狂うウルリッヒ・ロートのG。
天に突き抜けるクラウス・マイネのVo。
重く物悲しく、そして美しいメロディ。
日夜ハードロックを追い求めていた自分にとって、その音はまさに至福でした。
そして続く「狂熱の蠍団」は前作をはるかに上回る内容。ことに「Pictured Life」「Virgin Killer」「Polar Nights」の3曲は狂ったように聴いたものです。
しかしウリ脱退後、彼らは世界的名声を得ると同時に、あのあくまでも暗い情念に満ちたHRを失ってしまいました。
私が本当に好きなスコーピオンズ、それは「蠍団」の名の下にウリが雷霆のごとくチョーキングをとどろかせた作品だけなのです。
ふたたび生を享けたこの至宝に対し、自分にとっては最大限の讃辞を表する以外には考えられません。
「Top of The Bill」を欠いたことだけが残念ではありますが…

2015/02/23 (Mon) 23:58 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

「暗い情念」とは言い得て妙ですな…。
確かに独特な雰囲気ありますし、それがHRで昇華しているのも面白いし。
まだまだスコピにはハマれる要素がある自分ですので楽しみです(笑)。

2015/03/01 (Sun) 12:58 | EDIT | REPLY |   

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