Frank Zappa - Ship Arriving Too Late to Save

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Frank Zappa - Ship Arriving Too Late to Save (1982)
Ship Arriving Too Late to Save

 iPhoneの中味は割と定期的に替える事が多い。アプリとかのバージョンアップとかもあるしそもそも容量が少ないからたくさん入れられないってのもあるんでチマチマと入れ替えてる。ちょっと聴いてつまんねぇなって思って削るのもあればず〜っと入れっぱなしのもあったり、そのヘンはマチマチだな。iPhoneで音聴くのは外出時だから繊細なのは入れても聴けないってのもあるんで明らかに家で聴くのとは異なるし車で聴くのとも異なる。だから割とうるさめとか軽いのとかギュインギュインしたのが多い。HR/HMからブルース・ロック、脳天気な系統などなど(笑)。その脳天気な系統から入れてあったのがコイツ。

 Frank Zappaの1982年作品「Ship Arriving Too Late to Save」。娘のムーン・ザッパが「Valley Girl」のボーカルをやっててアメリカでそれなりにヒットしたってのが話題なアルバムですな。自分的にはあまりにも音が80年代の古さを物語ってしまっている作品なのでロックな耳では聴きにくい作品という印象はあるんだけど、ザッパのアルバムの中では一二を争うくらいのポップさ加減なんじゃないだろうか?当然変拍子やらヘンな音とか妙な仕掛けはアチコチで聴けるので一筋縄ではいかないポップスではあるが。底抜けに明るい音楽集団、そうそうスティーブ・ヴァイもギターでの音作りに参加してる…音作りってのはクレジットが「Impossible Guitar」だからさ、ギターで出せるあらゆる音の担当なワケよ。ヘンな効果音とかいっぱい入ってるから多分そういうのをギターで出してるんだろうな〜。それにしてもベースのチョッパーの嵐が凄くて、ヘタなファンクフュージョンバンドなんか目じゃないくらいのブリブリバキバキぶりで…やっぱりザッパのバンドだから只者じゃないのは当たり前か。

 そしてアナログではB面だったザッパお得意の変態曲のオンパレード。決して聴きにくい音にはならずに聴きやすさを貫き通り、また楽しませるエンターティメント性も必ず失わず、それでいてシュールで完璧な演奏で観客を呆れさせて楽しませて魅了するという高度なパフォーマンスそのものがここに凝縮されている。ザッパってな〜って思ってる方はこの「Ship Arriving Too Late to Save」を聴くとポップでキャッチーな側面とザッパの音世界が両方聴けるんで美味しいかもしれない。ヴァイもいるし、ってことでどう?しかしドラムの音だけは許せんのだよな〜これ(笑)。





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フレ
Posted byフレ

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